2017年12月30日土曜日

2017.12.23 愛鷹山塊 黒岳・越前岳

でっかい富士山が見たくて愛鷹山塊へ

------------------

一年でいちばん長い夜が明けたら出発
東海道本線と御殿場線に揺られて御殿場駅に到着
駅前のバス停で以前の上司である駿東郡在住のKさんと合流

愛鷹山に登る予定があると話したらぜひ誘ってくださいとのこと
5月に沼津アルプスを歩いた時のことを思い出すと愛鷹山は無理だよなあ
と思いつつもそこは元上司、声をかけないわけにゆかず直前に連絡してみます

返事はまさかの行くとな・・・
5~6時間も歩かなきゃいけないんですよ、ほんとに大丈夫ですか?
とかなんとかやりとりがあって結局ふたりで歩くことになりましてわたしは不安でいっぱい
アテンド登山の時はいつも山行計画書を用意するのですが直前だったのでつくれませんでした
わたし自身も歩いたことのない道、ほんとに大丈夫なのか?これでよいのか?

十里木行きのバスに乗って30分ほどで愛鷹登山口に到着
陽のあたらない寒々しい林道を歩いてゆくと15分ほどで駐車場が見えてきました


駐車場の真ん前にある山神社
その鳥居をくぐって登山道に入ってゆきます







































はじめから文句を言いながら歩くKさん、大丈夫かな?
そして30分ほど登ったところでわたしにはもう無理みたいって・・・
下山すると言うので駐車場までついてゆこうとすると断られてしまいひとりで下りると言われた
でも地図を持っていないのでと言うと来た道を戻るだけでしょ?と言われてしまった

ほんとにひとりで下りはじめてしまったので少し離れてついてゆく
そのうち追いついてしまいついて来たのがバレてしまう
もうすぐ駐車場とゆうところまで一緒に歩いてひとり登り返す


無人の愛鷹山荘とやら
Kさんの下山ポイントからすぐのところ































黒岳展望広場から富士山どーん







































黒岳に到着
愛鷹山塊のなかでいちばん富士山に近い山































なぜかベンチが富士山に背を向けるように設置されている
なんでなんで?とーっても不思議なんですけど






































富士見峠に戻って越前岳方面へ
鋸岳展望台からは鋸岳や位牌岳の眺めがよい































富士見台からの富士山も抜群の眺め
1938年に発行された50銭紙幣に描かれた富士山の撮影地だそうです






























愛鷹山塊の最高峰でもある越前岳に到着


































緩やかな弧を描く駿河湾がきらきらと眩しい
テーブルやベンチなんかもありとても賑やかな山頂
ちょうどベンチがひとつ空いたので座らせてもらってランチタイムとします
越前岳へは十里木高原から登るルートがメジャーらしくみなさんそちらを歩いてきたようです


さて、呼子岳に向けて出発
十里木高原ピストンの人が多いのでこちらをとても静か






























ふり返ると越前岳から富士山がちらり
その向こうに白波のような南アルプスが見えます
































呼子岳に到着

































割石峠より沢沿いの道を下ってゆく






































枝のかたちが不思議な大杉







































大沢えん堤で沢を横切り左岸へ






























そう、沢沿いと言っても涸れ沢で水はもう流れていないのです
時にかつての沢底を、時に沢沿いの道をうねうねと歩いてゆく
ふとしたら迷いそうな道ですがテープとケルンが正しく導いてくれます
時々涸れた枝沢から小さな石がころころと転がってきていたので長居は危険、下りの利用がよいでしょう

山と高原地図のCTが甘めで思ったよりだいぶ早く下山できそうだけど・・・
1本早いバスに間に合うのか?間に合わないのか?すっごい微妙~

できるだけ早歩きでがんばりましたが駐車場に到着した時点でバスの時間まで残り5分
これは絶対無理といさぎよく諦めてトイレに行ったりしてのんびり出発
次のバスまで1時間以上あったので富士遊湯の郷 大野路とゆうところまで歩くことに

駐車場を出発してすぐのところでクラクションが鳴ったのでふり返ると富士山ナンバーの車
窓からご夫婦のご主人が顔を出してどこまで行くの?と声をかけてくれた
大野路ですと答えると反対方向だけどとりあえず乗りなよと言ってくれたのでお言葉に甘える
聞けばご夫婦は富士宮にお住まいで自宅から登山口まで車で30分くらいなのだとか
どこに行くか困った時は愛鷹山なんだそうです、なんともうらやましい
東京から来たと言うと奥多摩にもよく行くよ~とおっしゃっていました

で、結局反対方向だとゆうのに大野路まで送っていただく、ありがたや~
ひとりで道を歩いている時に拾ってくれるのって地元のご夫婦が多い気がします

そんなこんなで富士遊湯の郷 大野路でお風呂です
日帰り入浴だけではなく宿泊や食事、キャンプなんかもできるところ
ちょっと変わった露天風呂がいっぱいあっておもしろいところでした
巨木秘境風呂や櫓のてっぺんにある富士山天空風呂など他ではなかなか見ない
ちなみに富士山天空風呂からは愛鷹山塊の山並もばっちり見えました
誰もいなかったのであっちこっちうろうろして楽しかった~


お風呂から出るとあたりはすっかり夕暮れ






























すぐ目の前にあるバス停からバスに乗って御殿場駅へ
御殿場線と東海道本線を乗り継ぎ帰路につく

自分はどうするべきだったのか
また考えはじめる帰り道

-----------------

山うんぬんより心になんとも言えないもやもやが残る山行になってしまいました。いくら誘って欲しいと言われていたとは言え、直前に自分が登ったことのない山に誘ったのは間違いでした。沼津アルプスを一緒に歩いてKさんがそんなに体力がないこともわかっていたのに。Kさんの下山ポイントから富士見峠まで地図で見るより近かったので、黒岳ハイキングに切り替えようと提案すればよかったのかも、などいろんな思いがめぐります。いちばんよかったのはちゃんと無理だと伝えるべきだったこと、安易に誘ったわたしが悪い。Kさんに対して思うところもありますが、やっぱりわたしがいけなかったと思います。2017年は山行回数だけはやたら多かったですが、中途半端な山行が多かったなあと反省。快心の縦走、快心の沢行、2018年はそんな山行に出会いたいものです。しかしながらそんな思いが愛鷹山の印象をすべて消し去ってしまうことはなく、晴れた空に富士山と駿河湾の眺めがすばらしいルートをちゃっかり楽しんでしまいました。割石峠から位牌岳の登山道は崩落のため通行禁止になっているそうですが、この道がつながるとルートの幅が広がってより楽しい山行ができそうだなと思いました。


参考タイム 愛鷹登山口(0:15)山神社駐車場(1:30※登り返しあり)黒岳(1:40)越前岳(2:10)山神社駐車場

2017年12月19日火曜日

2017.12.17 房総丘陵 鋸山

千葉は房総半島で鋸山ハイキング

------------------

鋸山ってよく聞くけれどどんな山なんでしょう
山と高原地図には房総エリアなんてものはありません
本屋さんに行けばおされな山ガイド本などが売っているのだろうか?
インターネット情報によると駅か観光案内所で手づくりの地図がもらえるらしい


とりあえず行ってみよう
東京駅から総武線快速と内房線に揺られて浜金谷駅へ






























近くの観光案内所(兼ピザ屋さん)で地図をゲット!
英語や中国語、韓国語も用意されていて町の意欲を感じます






























鋸山初心者なので観光協会推奨の車力道コースへ
登山口に向かう道すがら鋸山たる由縁のぎざぎざが見えます






























金谷は石の町、鋸山では石切りが盛んでした
車力道はかつて切り出した石を麓に運んでいた道なのだとか




































鋸山に到着、房州低名山とな
広くはありませんが東京湾と関東平野が一望できる
































地球が丸く見える展望台は眺めのよいところ
残念ながら富士山は雲のなかでしたが大島や伊豆がよく見える



































岩の回廊や石切り場跡を歩いてゆく
なんかラピュタみたい・・・










































せっかくなので日本寺も見学
北口管理所のすぐ近くにある百尺観音






































名物の地獄のぞきからの展望
ちなみに地球が丸く見える展望台からは地獄のぞきが展望できます































石大仏さま、でっかーい!
総高31Mの日本一大きい大仏さまだそうです












































約1時間かけて歩きまわり北口管理所に戻る
帰りは関東ふれあいの道コースを下山






























浜金谷駅に戻って町をぶらぶら
なんだか急に南国チックな風景が出てきたりして・・・






























せっかく港町に来たんだからなにかおいしいものを食べよう
海浜公園近くの金谷食堂にて房総フライ定食(アジ、スズキ、サワラ、ブリ)






























さて、おなかいっぱいになったところでもうひとつのお楽しみ
帰りは金谷港と久里浜港をつなぐ東京湾フェリーに乗るのです
風が強いと欠航になってしまうそうなので心配でしたがちゃんと運航しておりました


片道切符を買って船内へ






























いざ出港です
鋸山のぎざぎざが小さくなってゆく




































デッキで風に吹かれながら海を眺めているとおっさんに話しかけられた、え、えーご?
日本人のおっさんにしか見えなかったけど実はアメリカ人でデイビッドとゆうかっこいい名前の人でした
彼も鋸山を歩いてきたそうで感想を言い合ったり・・・

日本人に見えるのは彼のおじいちゃんとおばあちゃんが日本人だからだそう
ミネソタ州出身で現在は横浜の海産物を扱う商社で働いているんだとか
日本の山が好きみたいでいろいろ聞かれましたがその魅力を英語で伝えられずもどかしい
どうだった?と聞かれても Nice Clibming としか答えられない、とほほ・・・

そんなこんなの帰り道
久里浜港からバスで京急久里浜駅へ
京急線で帰るとゆうデイビッドとさよならしてJR久里浜駅に移動
なぜ時間がかかるJRなのか、それは青春18きっぷの冬季利用がはじまったからです

冬の青春はちょっと寒い

--------------------

正式名称を乾坤山(けんこんざん)とゆうそうです。日本寺の表参道から登ってゆくのかと思ったら、ちゃんと浜金谷駅からハイキングコースがありました。今回歩いたルート以外にも安兵衛井戸と沢コースとゆうまったく推奨されていないルートもあり、こちらでは滑落による死亡事故も起こっているとか。低山を侮ってはいけません。標高はたったの329Mですが眺めはすばらしく、筑波山まで見わたすことができました。相模湾に浮かぶ富士山とゆうのも印象深かったですが、山頂の展望台に着いた時には雲に隠れてしまっていて残念でした。昭和60年、その歴史の幕を閉じたとゆう鋸山の採石。鋸山は今なお観光資源として町を支えています。


参考タイム 浜金谷駅(1:00)鋸山(0:15)地球が丸く見える展望台(0:30)日本寺北口管理所(0:40)浜金谷駅