2017年6月19日月曜日

2017.6.16-17 奥秩父 十文字峠・甲武信ケ岳

石楠花の群生を求めて奥秩父にやって来ました

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早朝の中央本線に揺られて小淵沢駅へ
予定の電車に乗れず接続が悪くなってしまい楽しみにしていた駅そばが食べられなかった、がっくし
バタバタと小海線に乗り換えて信濃川上駅までやって来ました

駅前から出ている川上村営バスに乗り込む
平日なので登山客はわたしだけ、あとは村のじーちゃんばーちゃんばかり
みなさんシルバーパスを利用されているのか無料で乗降してゆきます
こんなんで採算がとれているのかしら?などと考えているうちに梓山に到着

さて、ここから1時間半の車道歩き
地図で見てわかっていたけど実際に歩きはじめると太陽が高くなった頃で直射日光が容赦ない
昨年の11月に歩いた時は川上山荘のご主人に拾ってもらったんだっけ・・・

すると目の前に八王子ナンバーのハイエースが停まった
乗ってゆきますか?と声をかけてくれた女子を見たらなんとごっちゃんさま!
ごっちゃんさまはヅメさんなきあとの甲武信小屋を支えてくれている人
すっごい細いのにめちゃくちゃパワフルなすてき女子なのです
ちょうど休暇明けでこれから小屋にあがるところとのことで助かった~


あっちゅうまに毛木平に到着






























小屋関係者はゲートの先まで進めるそうですがトイレにも行きたいし下ろしてもらいます
明日甲武信小屋に寄る約束をしてさよならしますありがとう
時間的余裕は精神的余裕を生み出すわけで登山届もばっちり提出!
いや、これは余裕とは関係なく提出しなければいけませんが・・・


いざ出発、八丁坂と呼ばれる急坂を登ってゆく







































2時間ほどで十文字小屋に到着






























受付開始の14時を過ぎても人の気配がまったくしない
すみませーんと呼んでみても返事はなく電話の着信音も鳴りっぱなし
先に幕営してもよかったのですがいまいちどこがテント場なのかわからない
違うところに張ってしまってあとで移動するのも面倒だし・・・


とりあえず乙女の森とカモシカ展望台を散策
乙女の森はシャクナゲの群生地で見応えがあります



































十文字小屋に戻ってぶらぶらしていると小屋から話声が聞こえたてきた!
ようやく受付できた~と思ったら今日は誰も泊まらないから小屋で寝たら?と女主人
この日は女主人とお手伝いのおばちゃんふたりだけとのことだったのでお言葉に甘えさせてもらう
翌朝のテント撤収と家に帰ってからのテント干しがなくなるのは正直うれしい


薪ストーブとランプの山小屋






























ふたりが小屋から離れていたのは花摘みの作業中だったから
シャクナゲの花が咲いて種ができると栄養が種に集中して木が傷んでしまうんだそうです
毎年同じように花を咲かせるためには花摘みをしてあげないといけないんだとか

登山者が楽しみにしているシャクナゲの花にこんな秘密があったなんて・・・
自然に維持されているわけではなく小屋番さんたちによって守られていたんですね
もう1時間くらい作業してくるからお留守番よろしく、と言ってふたりはまた出かけてゆきました

さて、いざ小屋で過ごしてみると時間を持て余してしまう
テントなら今頃はお昼寝タイムかな、本を読みながらうとうと・・・

夕方テント装備のお兄さんがひょっこり現れた
聞けば川又から登ってきたそうで8時間くらいかかったらしい
お兄さんはちゃんとテント泊、わたしは甘ったれです

小屋のすみっこに銀マットを敷いてシュラフに包まる
いつもはザックを枕にするのだけど今夜はテントを枕にしてみました

昼寝をしなかったので猛烈な眠気に襲われる
18時半頃ころっと就寝

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翌朝は4時起床
いったい何時間寝たんだ?


朝ごはんを食べているとオレンジ色の太陽が昇った































十文字小屋のふたりにお礼を言って出発
シャクナゲが咲く稜線をゆく

































大山に到着
































山頂から少しだけ離れたピークにて
実はこっちからのほうが眺めがよいと思うんです


































武信白岩山の岩峰
てっぺんまで登れたら気持ちよさそうだけど登攀禁止
































尻岩ぷりんぷりん






























三宝山に到着








































はじめて知りましたが埼玉県最高峰だそうです
百名山である甲武信ケ岳に人気が集中して目立ちませんが実は三宝山のほうが高いのです
ま、そうゆうことはよくありますけど、雲取山と飛龍山なんかもそれですね


甲武信ケ岳に到着







































人だらけだったのでそそくさと退散
山頂直下のほうが実は眺めがよいのは甲武信ケ岳も同じく










































甲武信小屋に到着






























まだ鯉のぼりが風に揺られていました
ひと仕事終えたごっちゃんさまがカルピスをごちそうしてくれました、うまー
徳ちゃんは薪割り中で会えませんでしたがごっちゃんさまと1時間近くのんびりおしゃべり


さてさて、下山の時間
緑生い茂る徳ちゃん新道を下ってゆきます







































十文字峠ほどではありませんがシャクナゲがちらほら咲いていました
雪のない時期に歩くこともあまりないのですが登山道が荒れてきたなあと思う
土曜日の午後、登ってくる人たちが大勢いました

笛吹の湯で汗を流して帰路につく

ひとりの縦走は出会いの山旅

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とても奥秩父らしい縦走路のひとつ。昨年の晩秋、甲武信ケ岳から十文字峠に向かって歩いた時に次は石楠花の季節を訪ねようと決めていました。石楠花の群生は想像以上にすばらしく、またそれが人の手によって守られているものだと知り、山と人との関係についても考えるところがありました。山で働く人との出会いがあり、すぐに答えが出ることでもなく、そもそも答えなんてないのかもしれませんが、わたしはまた山に登ります。


参考タイム
1日目:毛木平(1:50)十文字小屋
2日目:十文字小屋(3:15)三宝山(0:40)甲武信ケ岳(0:20)甲武信小屋(0:20)木賊山(3:00)西沢渓谷入口

2017年6月15日木曜日

2017.6.11 谷川連峰 大源太山

上越のマッターホルンとの異名を持つ鋭鋒へ

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土曜日はやんまぁ宅でピザパ!
油木さんの手づくり生地に好きなもの全部乗せ~







































夕方からはMERU上映会、映画館で見逃していたからうれしいわ~
そんなこんなで22時頃就寝

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2時半起床
オンタイムで3時出発

大源太キャニオンキャンプ場から車1台がやっと通れるような林道を進む
途中なんか出てきたと思ったらカモシカでした、わっさわっさ

林道終点の旭原駐車場に到着するとほぼ満車・・・
地図だと10台停められるとのことですがわれわれが8台目でぎりぎりセーフ
そしてすぐに9台目がやって来ました、人気の山みたいです

ちなみに大源太山は谷川連峰にふたつあります
本日歩くのは谷川岳の北にあるほう


出発してすぐにいくつかの徒渉
トレランシューズだったので言うまでもなく濡れた、つべたい








































分岐から時計まわりに歩きます
急坂を登り続けてぐんぐん高度をあげてゆくと稜線が近い
















































岩稜を登ってゆくと突然山頂に飛び出ました
谷川岳や主脈の稜線、巻機山、苗場山、どこを見ても山だらけ~




































山頂直下の下りはちょっぴり滑りやすい
鎖やロープなどで整備はされていますが慎重に・・・



































そしてふり返って知るのです
これが上越のマッターホルンと言われる所以だと








































それにしても雪渓がまだたっぷり残っています
































七ツ小屋山に到着、笹っぱら~
このあたりは馬蹄縦走で歩いたはずだけど記憶なし




































シシゴヤノ頭に到着
楽しかった稜線歩きもここでさよならです












































分岐まで九十九折の道をだらだら・・・と思っていたら予定よりだいぶあっさり下山
ふたたび徒渉して旭原駐車場に戻ってきました
車が駐車場の外にも数台停まっていて大源太山の人気は侮れない

余裕のある行動に満足して温泉へ
が、しかし、林道を走っているとぷしゅ~しゅるしゅるしゅると音がした・・・
嫌な予感がして車を降りてみるとなんと前輪がパンクしているではありませんか!
スペアタイヤに交換して(しかも先に後輪をはずして前輪につけ替えてから)再出発
あっさり下山できたと思ったらこんな落とし穴があったなんて、がっくし


岩の湯で汗を流したらお待ちかねのシャンゴ!
高崎問屋町本店まで2時間弱かかったので空腹で発狂寸前でした








































シャンゴ風パスタのMセットで満腹至福
ドルチェのティラミスまで前回と同じメニューです
いったん気に入るとずっと同じものを食べ続けてしまうんだよな~

鼻歌ふんふん歌いながら帰路につく


お気に入りの一枚






























やんまぁ先生が撮影してくれた稜線を歩く油木さんとわたし

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関東地方も梅雨入りしたとのことですが、そんなことは微塵も感じさせない晴天でした。八ケ岳は権現岳に行く予定でしたが、当日開催予定のスリーピークス八ケ岳トレイルとゆうレースとルートが被っていることがわかり、歩きにくそうだったので変更しました。谷川連峰にあるふたつの大源太山はどちらもの紅葉がきれいだそうです。この時期はイワカガミやアカモノ、シャクナゲ、アカヤシオなどが群生しており、稜線に散らばるピンク色が目に鮮やかでした。


参考タイム 旭原駐車場(2:10)大源太山(1:10)七ツ小屋山(1:10)シシゴヤノ頭(1:30)旭原駐車場
同行者 やんまぁ 油木さん