2018年8月27日月曜日

2018.8.26 谷川連峰 利根川水系湯檜曽川白樺沢袈裟丸沢右俣

湯檜曽川支流の袈裟丸沢へ
とーっても久しぶりの山歩き&沢のぼり

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7月末、クライミング中に右膝の半月板軽度損傷をやってしまう
右足でヒールをかけて思いきり倒したらポキッと音がして夜から猛烈な痛み
靭帯損傷ではなくてほっとしたけれど半月板の損傷ってのもあんまり響きがよくない

階段やスロープなどの下りが痛くてやむなく山は避けていましたが・・・
無痛になるのを待っていたら一生どこにも行けん!てなわけでリハビリ沢行です

前夜発、ならぬ前夕発で土合駅へ
いったんTOMYに改札を出てもらって青春18きっぷを2回分利用
第一の核心である土合駅の階段、体力の衰えを計るにはもってこいの難所をなんとかクリア
土合駅は待合室に鍵がかけられていますがみなさん懲りずにステーションビバーク
隣のテントがうるさかったけどすかぴーと就寝、TOMYはなかなか眠れなかったそうで・・・
こうゆうところが意外と繊細女子なTOMYさんです


4時起床で予定通りの5時出発
土合橋近くの茂みにテントやシュラフをデポして蓬峠に続く林道へ







































登山道に入ると右手にゼニイレ沢が見える
こちらも遡行してみたい沢のひとつ







































1時間半ほどで武能沢徒渉点に到着
準備をしたらいざ入渓、武能沢をちょびっと下降して湯檜曽川に下り立つ






























魚留滝は昨晩の雨で水量多め?
A0で上がるも岩が濡れていて滑りそうだったので巻くことに































魚留滝を越えると穏やかな流れとなる































白樺沢出合に到着
出合はちっちゃめだけど開けたきれいな沢です

































前方に見えてきたのは両門ノ滝の左側、白樺沢の3段30M滝







































両門ノ滝の全容、右の滝を越えてゆくのが袈裟丸沢






























すぐに2段25Mの滝が現れます































右岸の草付を巻けるそうですがせっかくなので右壁を登ります
先行パーティが登りはじめたばかりだったのでしばし待つことにして休憩
絶対にイライラしてはいけません、が、なにやら時間がかかっているようで30分ほど待つ

簡単そうに見えた下段も意外と悪くてハーケンを1本打ってロープを出す
中段のバンドからトップで登ろうとするも初手が遠くてアブミを使って乗り込むけどその先が出ない
やむなくトップを交代、TOMYのリーチだとガバが持てるらしくそのまま残置を利用して上部まで
ジムではあんまり感じないけど外だとリーチがあるって有利だなあって思う


約30分かけてようやく滝の落ち口まで
続く大ナメ滝50Mは水流右を慎重に登ってゆきます







































左俣を見送って逆くの字滝2段10M







































8Mトイ状の滝?水量が多くてトイじゃない・・・
TOMYがフリーで突破、あまりよくないってことでロープを出す







































幅広8Mの滝は左壁を登る







































3段大ナメ滝はもったいないけど右岸を巻く







































ふり返ると笠ケ岳のとんがり、前を向けばナメ滝が続いてゆく






































多段ナメ滝を越えても滝は続きます
時間を惜しまずスリップしそうな滝ではロープを出しました
沢が狭くなってきたら旧国道の登山道を見落とさないように注意深く・・・
と思っていたら先行パーティが休憩していたのですぐにわかりました


登山道より笠ケ岳と朝日岳方面
帰りの電車の時間が気になるのでパッキングもそこそこに沢靴で下山































心配していた下りだったけど足はそこまで痛くない、アドレナリン効果?
土合橋でデポした荷物を回収して土合駅に余裕の到着
沢靴やらを洗って干してパッキングして電車の時間を待ちます


土合駅のホームは登山者や観光客で賑わっていました






























水上駅で乗り換えて上牧駅にて下車
徒歩2~3分の距離にある上牧温泉 風和の湯で汗を流す






























はじめて行きましたが駅近なので電車利用の人には便利かも、しかも源泉掛け流し!
あんまり広くはないけれど利用しているお客さんも少ないので問題なし
電車の時間の関係でちょっと慌ただしくなってしまったけどよいお湯でした

上越線に揺られて高崎駅へ
上野東京ラインは沼津行きって、乗り過ごしたら沼津まで行っちゃうのね
無事に東京駅で乗り換えて中央線で帰路につく


ケガをしてからとゆうもの山も沢も避けてジムでばかり登っていました
もちろん右ヒールと右足での乗り込みは避けてですが、てか痛くてできなかったし
ほかにもいろんなことがあって自分の気持ちをうまく保てなくて数年ぶりにタバコなんか吸ってしまった

今回の沢行も直前まで迷いながらの出発
だけどやっぱり行ってよかったなあと心から思う
ジムクライムも楽しいけれど山とか沢とか屋外にはかなわない
なんだかんだずっと一緒に沢に行ってくれているTOMYにも心から感謝!

気がついたらもう夏が終わろうとしている
いちばん星がくるくるまわって消えた

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思っていたよりもずっと登攀的な沢でした。適度に難しい滝が次々と現れて楽しく登れますが、決して簡単ではないので迷ったらロープを出したほうがよいでしょう。とても美しい渓相の沢ですが、久しぶりの山歩きと遡行であまり余裕がなかったため、ふり返ってもそのあたりの記憶が少し抜けています。もっと景観を楽しみながら遡行すればよかったなあと少し後悔。次の沢行をもっとよい沢行に。


参考タイム 土合駅(1:45)武能沢徒渉点(0:40)白樺沢出合(0:30)袈裟丸沢出合(1:30)二俣(2:00)登山道(2:30)土合駅
参考グレード 2級下/III- 東京起点沢登りルート120 東北・上信越・日本アルプス沢登り銘渓62選
同行者 TOMY