2013年7月29日月曜日

2013.7.21 奥多摩 多摩川水系水根沢谷

TOMYとの女子沢企画第3弾は水根沢へ
緊張が楽しさに変わってゆく心地よさを実感する

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奥多摩駅からバスに乗って水根バス停で下車
広い駐車場とトイレがあるので簡単にパッキングなどを済まして出発
奥多摩むかしみちと道標のある車道に入ってゆきます

水根沢キャンプ場を少し行ったところから入渓
すぐに膝上くらいの深さになります


深い釜をたずさえた滝が次々と現れる
水の深さは胸のあたりまであり泳ぐこともしばしば、とりつき核心です
 

















































浅くなるとほっとする







































この沢は濡れることを恐れず釜も果敢に攻めるのがよいでしょう
ひとつ巻こうとした滝があったのですが沢に戻れなくなって懸垂下降しました

なにげに練習以外の実践では初めての懸垂下降
実はロープダウンしている時にとても恐ろしいことが起こっていたのです
なんとセルフビレイがはずれていました・・・思い返すと本当に恐ろしい・・・
今後に生かしたいと思います


残置のお助けひもに助けられた滝








































ゴルジュ帯







































そしていちばん苦労した滝







































とりつきで足がつかず水流に押し流されながら必死に岩にしがみつく
右壁からとりついて左壁に足が届いた瞬間の喜びはなににも代えがたいです
沢ではつっぱりが大切だって再確認


これはなんの滝でしょう、細かいことはもう憶えていません







































ほっとスペース・・・からのへつり~































































スライダー滝ではお約束の釜へどほーん!
































































 
半円ノ滝はつっぱりで登ります







































なんか生まれたての小鹿みたい









































そのあとも楽しく登れる滝が続く











































水流に打たれながら登った6Mスラブ滝








































登山道に架かる木橋






























滝はまだまだ続きます

































































水流は衰えることなく溢れ流れますが二俣が現れたら遡行終了
少し上流の枝沢の脇を行くとすぐに登山道とぶつかる
詰めがないってすばらしい!


沢沿いの水根沢林道を下る

 
 




































眼下には遡行したばかりの沢が見える
すぐに木橋が現れ必死だったさっきまでが嘘のよう

1時間ほどで水根バス停に到着
タイミングよくやってきたバスで奥多摩駅に戻ります
もえぎの湯に寄ってから天益に行くも満員で入れませんでした
奥多摩駅の2階で『山野井泰史展 孤高の世界最強クライマー』を見学して帰路につく


遡行時間もこれまででいちばん長く水量も多く大満足の水根沢でした
そろそろ奥多摩を離れてもっとスケールの大きい沢に行ってみたくなりました

女子沢部は新たなステージへ!

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水量が多く夏にぴったりの沢。ロープを出さなくても登れる滝が続いてとても楽しい。勝手な想像ですが落ちたところで釜が深いのでケガをすることはなさそう。体が水に浸かるのを恐れないことが大切だと思いました。沢と平行して水根沢林道が走っているので途中で遡行をやめることもできます。詰めがほとんどないのもうれしいところです。
 
 
参考タイム 水根(0:10)入渓点(2:05)半円ノ滝(2:10)木橋(0:55)二俣(0:10)水根沢林道(1:05)水根
参考グレード 1級上/III 東京起点沢登りルート120 
同行者 TOMY

2013年7月28日日曜日

2013.7.13-14 北アルプス 針ノ木峠~船窪岳敗退~

海の日の3連休は昨年のリベンジで船窪岳への縦走を企てる
しかしながら悪天候のためまたも敗退とゆう結果に終わる
 
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高速バスで前夜発
朝の5時前に扇沢に到着するもすでに雨が降っている
 
雨足が弱まったところを狙って出発するもまた本降り
大沢小屋で少し雨宿りさせてもらいます
 
 
雨でキヌガサソウが生き生きとしている






























雪渓にとりつく




































 
 
稜線から吹き荒れる風と雨がだんだんと強くなる
雪渓に乗った風の冷たさに体温を奪われます

さらに強風で落石が引き起こされる
10Mくらい離れた斜面を石がすごいスピードで転がってゆく
あれはなかなか避けられませんな

そんなこんなで針ノ木小屋に到着して幕営
ザックもウエアもすべて濡れてしまい気持ちが萎えます
小屋の乾燥室がうらやましい

ほとんどテントから出ずに夜を迎える

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翌日もガスが立ち込めるすっとしない天気
強い雨が時々テントをたたきつける

テントのなかもすべてのものが湿っていてじっとりとしている
なんかもうやる気がまったく出てきません

朝ごはんを食べながらいろいろと考えてみる
また昨年のように延泊して明日の天気にかけてみようか
でもまた湿ったシュラフで眠らないといけないのか

小屋の人曰く午後から天気がさらに悪くなるとか
さらに明日もあまりよくないとか
もう考えるのもいやになってしまい下山を決意する


針ノ木岳に続く稜線がガスの切れ間に顔を出すたび迷いが生じる
なんとも後ろ髪を引かれる思いですが雪渓を下ります































撤退する時の気分はなんとも言い難い
自分を正当化するような言葉を並べてばかり

雪渓の下りは登りと同様に風雨に打たれ楽しいものではなかった
大沢小屋に到着してようやくほっとしました


コーヒーおいしかったなあ






























窓辺のラジオからドビュッシーが流れていた
小屋番さんが少しだけどとおかわりのポットを出してくれた
どんなにひどい山行だってなにかひとつでもすてきなことがあれば報われる
そうゆうことなのかもしれないと思いながら2杯目のコーヒーをいただきました
 
 
薬師の湯に寄ってあずさで帰宅
 
先週に引き続きあまり歩いていません
 
 
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針ノ木雪渓の急斜面は登り甲斐があるので好きですが天気が悪いとしんどいです。船窪岳方面への縦走は昨年に続く計画でしたがまたも敗退。鎖場などもあるのでぜひ晴れた日に歩きたいです。七倉から信濃大町の駅までタクシーなのを考えると時期が限られてしまうルート。どうも海の日の3連休は天気が安定しなくていけません。
 
 
参考タイム
1日目:扇沢(1:10)大沢小屋(2:50)針ノ木小屋
2日目:針ノ木小屋(1:30)大沢小屋(0:50)扇沢


2013年7月23日火曜日

2013.7.6-7 北アルプス 西穂高岳

あまり天気がよくなさそうな週末
とりあえずどこでもいいから遠くに行きたくて西穂高岳へ

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前夜発の高速バスで新穂高温泉へ
ロープウェイ乗り場に移動して8時半の始発を待つ
するとバスが次々にやって来て団体さんが続々と降りてくる
なにごとですか?

天気は予報通り微妙
通勤電車のようにぎゅうぎゅうのロープウェイとゴンドラを乗り継ぎ登山口へ

ところが出発して5分もしないうちに地図をなくしてしまう
登山口の手前で見た時に落としたんだと思いすぐに戻って探したけど見つからない
誰かに拾われちゃったのかしら

迷ったけれどルートはだいたい頭のなかに入っている
播隆上人の銅像に地図なし登山をお許しくださいとお願いして出発

1時間ほどで西穂山荘に到着
テント場の受付に行くとヘリが飛ぶ予定なのでまだ張らないよう言われる
遅ければ18時くらいまで張らずに待ってもらうかもとか言われる始末
18時なんてもう寝る時間なんですけど・・・


とりあえずデポして山頂に出発







































風も強いしガスも濃いしなにも見えません
これでヘリが飛んだら驚きです










































































西穂高岳に到着








































なんにも楽しくないのでそそくさと下山
西穂山荘に戻ってみたところでテントはまだ張れない
しかたなく小屋のなかで休憩します


うわさの西穂ラーメン






























ふと売店に並ぶあるものが目に留まる
なんとエアリアが売っているではありませんか!
恥を忍んで購入します

しかし受付の時に地図をなくしたことを伝えたんですけどね
売っているなら教えてくれてもよさそうなもんですが・・・いけてない小屋です

眠気がピークに達した頃ようやく幕営の許可が出る
ヘリは天候不良で飛ばなくなったとのことで300円がキャッシュバックされました

外に出るとヘリが飛べないだけあって風がだいぶ強くなっている
その状況で幕営しなければいけないことが恨めしい
テントに潜り込んで少しするとバケツをひっくり返したような雨・・・
ぎりぎりセーフってところでしょうか

夜は隣のテントの人たちがうるさくて22時頃まで眠れなかった
まったくよい印象がないテント場ですこと

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翌日もぱっとしない天気
やる気が出ず二度寝してしまう
焼岳まで行くつもりだったけどあっさり中止です


6時頃西穂山荘を出発して焼岳小屋経由で上高地をめざす
登山道はとても明瞭でわかりやすい







































けれど歩く人は少ないのか誰とも会いません
天気のせいもあるんでしょうが鬱蒼としていて森のよう
西穂山荘で地図を買っておいてよかったとゆうのが正直なところ
地図なし登山は絶対にダメです←あたりまえ

雨が降ったりやんだりで焼岳小屋に着いた時は豪雨
しばらく雨宿りをさせてもらう


少し弱まったところで出発
目の前が開けるとガスの切れ間に大正池が見える







































ところどころ沢のようになっている登山道を下って上高地へ

































































こんな天気でも観光客がけっこういることに驚きました
ちなみに梓川は濁流と化していました

上高地温泉に寄るも日帰り入浴は12時半からとのこと
隣の清水屋さんは11時から開くようですがお値段が・・・と言葉を濁される
清水屋は高級ホテルですからお高いんでしょうね

それでもとにかくお風呂に入りたくて清水屋へ
すると日帰り入浴がまさかの2,100円・・・これまでの最高額です!
だけどタオルは使い放題だしアメニティもかなりの充実っぷり
たまにはこうゆう贅沢もありだなと思えました


上高地から高速バスに乗って帰宅
遠くまで行ったわりにたいして歩けませんでした

山はいつもうまくいくとは限らない

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とにかく天気が悪かったのでなんとも言えません。晴れていれば穂高の山並など絶景が見られるのでしょう。焼岳への縦走路もまた違った魅力があるのでしょう。


参考タイム
1日目:新穂高ロープウェイ西穂高口(1:00)西穂山荘(0:55)西穂独標(1:00)西穂高岳(1:40)西穂山荘
2日目:西穂山荘(2:40)焼岳小屋(1:40)田代橋