2018年7月7日土曜日

2018.6.30-7.1 八ケ岳ワンデー縦走~観音平から蓼科山まで~

八ケ岳ワンデーカモシカ山行
夜通し歩いてワンデーで八ケ岳を縦走しようとゆうエッジの効いた企画

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妹ちゃんがこの計画を立てはじめたのが3年前の6月頃
相棒の平賀さんと実行した1回目は雨天により青年小屋泊に変更
2回目は睡魔に負けて北八ケ岳ロープウェイで敢えなく敗退となったそうです

いつの間にやらわたしも巻き込まれ昨年は2回ほど挑戦しました
1回目は硫黄岳を越えたあたりでバケツをひっくり返したような雨に見舞われ夏沢峠にて敗退
2回目は出発する前から雨が降っていたので諦めて八ケ岳山麓のハイキングコースを歩いて天女山へ
さて、3度目の正直なるか・・・

前夜発の高速バスで早朝の観音平に下り立つ
2回のSAでの休憩にもまったく気づかないほど熟睡してしまった


4時出発、雲海展望台でこれだけ明るいのは6月だから






























編笠山からは雲海がきれい



































権現岳と青年小屋






























青年小屋ではちょっと長めの休憩をとります
ずいぶん前に青年小屋で買った編笠山と権現岳のイラストが描かれた手ぬぐい
使いすぎて色褪せてしまったので同じものが欲しいと思っているのにいつ来ても売り切れ
この日はどうかなあと思って覗いたらありました、わーいわーい!


権現岳をめざして出発






































権現岳に到着、まだまだ先は長いよ~































いざ、八ケ岳の主峰・赤岳へ



































本来なら阿弥陀岳も歩くべきなんでしょうが・・・
時間と体力を考慮したうえでパスすることになりましたごめんなさい
































青空のなか赤岳に到着






























これまでは静かな稜線歩きだったけど赤岳はたくさんの人で賑わっていました
文三郎尾根からも真教寺尾根からも行列のように登山者が・・・
赤岳頂上小屋のベンチに移動してしばし休憩とします
ミネラルウォーターが1本400円、ボトルに移してペットボトルだけ回収してもらう


横岳に向けて出発
午後が近づくにつれて雲が上がってくる









































横岳を越えると硫黄岳が大きい
































硫黄岳山荘で大休止、あげもち~






























昨年も硫黄岳山荘で大休止とゆうか雨宿りをしながらうどんを食べた
そして偶然にも妹ちゃんの高校時代の先輩が働いていて驚きの再会がありました

今年も先輩いるかな?と探してみると元気に働いていらっしゃいました!
お茶をごちそうになり焼きたてを冷凍したパンをいただく、自然解凍で食べてねとのこと
飲み水をゲットして夜食用にチップスターを購入して小屋をあとにする
時間的にも硫黄岳山荘が休憩できる最後の山小屋です


ガスのなか硫黄岳へ









































爆裂火口壁ってなんかホールケーキみたい






























夏沢峠にある小さな山小屋 山びこ荘






























昨年は雨に降られて16時頃びしょ濡れで夏沢峠に到着したんだったなあ
すっかり心が折れてしまったわたしたちは縦走を終わらせることにして山びこ荘の扉を開けた
予約していなかったにもかかわらず夕食付で泊めてもらえてほんとにありがたかった
今年は時間的にも空模様的にも余裕があるのでトイレだけ借りて先を急ぎます


前方にはのっぺりとした根石岳






























白砂新道分岐を見送って東天狗岳をめざす

































これまで歩いてきた稜線はすっかりガスに覆われてしまった































天狗岳を越えるとだいぶ歩いてきたなあとゆう気持ちになる
行程的にもだいたい半分くらい、北八ケ岳までやって来たとゆうかんじ








































中山展望台で暗くなる前に長めの休憩
妹ちゃんがなけなしのお湯を沸かしてコーヒーを淹れてくれた






























18時過ぎ、薄暗がりのなか高見石小屋に到着
テント場もあるしテラスにも人影があったのでそーっと通過してゆく
わたしたちとしては満を持して決行していますが安全面から考えても褒められた計画ではない
なかにはそんな計画は今すぐやめなさいと説教をしたくなる方もいらっしゃるでしょう
なのでなるべくおおっぴらにせずひっそりと・・・


丸山をめざして樹林帯の道をゆく







































この写真を撮ったのは18時半頃でまだ明るい
やはりこの企画は陽が長い6月に梅雨を避けて決行するのがいちばん現実的
満月の夜ならなおよろしい、ちなみにこの夜は満月、フルムーン!

丸山の山頂で夜露にそなえてカッパを着ることに
そしてこのあたりから陽が落ちてきてヘッドライトを灯しながらの山行

20時頃、麦草峠に到着した時にはあたりはもう真っ暗
駐車場のトイレに行くと電気がこうこうと眩しい!
ちょうど掃除のおじさんがいたのでちょっと焦ったけれど特になにも聞かれず
前夜泊なのか下山してきたのか車中泊をしている人たちもちらほらいて話し声が聞こえる

車道を横切ってシカ除けのネットをくぐって登山道へ
徐行運転をしていた車から視線を感じたけれど無視して登山道に入ってゆきます

21時頃、茶臼岳の山頂で先輩にもらったパンを食べる
プレーンなパンだと思って食べたらアンパンで餡子の甘みとパンの塩気がたまらん!
ふたりで「餡子が入ったパン」と連呼、それをアンパンと呼ぶことに気づかないほど頭がよれていた

茶臼岳を出発すると猛烈な睡魔に襲われる
それまではほとんど眠気を感じていなかったのにやつらは突然やって来た!
22時頃、縞枯山に到着するとたまらず登山道に寝転がって寝てしまう
20分後はっと目が覚めてふたたび歩き出す、なにやってんだか

雨池峠のあたりではシカの鳴き声がかなり近くから聞こえてきた
那須の井戸沢でビバークした時に林道を駆け抜けてゆくシカを間近で見て以来けっこう怖いと思っている
遠くから見ているぶんにはよいけど突然飛び出してきてぶつかられでもしたら人間なんて軽く死ねると思う

23時頃、北八ケ岳ロープウェイの山頂駅に到着
もう眠くてふらふらなので仮眠をとることにしてロープウェイの緊急避難所を拝借
ベンチに横たわってちょっとだけ寝るつもりがだいぶ寝てしまい起きたら日付が変わっていた

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2時頃、エネルギー補給などしてなんとか出発

あたりは夜霧に包まれていて満月なんて見えやしない
北横岳ヒュッテの脇を例のごとくそーっと通過して北横岳を越えてゆく


4時頃、亀甲池のあたりで空が明るくなってきた































天祥寺原から蓼科山をめざして登ってゆく
6時過ぎに蓼科山荘に到着するとすでに登山者で賑わっていました
すっかり晴れてもう朝だよ、6時だからあたりまえなんだけどいつからが朝だったんだろう


泣いても笑っても蓼科山までもうひと登り
































蓼科山にとーーーちゃっく!!



































これまで歩いてきた編笠山から北横岳までのすべてが見える圧巻の展望
時はすでに朝7時、24時間以内での登頂はできなかったし仮眠もしちゃったけど蓼科山まで歩けたよー
八ケ岳はもちろん、南北アルプスや妙高山、尾瀬の山々や日光白根まで見えました
蓼科山頂ヒュッテで小屋番さんとおしゃべりしながらコーヒータイム
天気もよく居心地もよく1時間も休憩してしまいました


さて、登山とは下山するまでが登山なわけで・・・
蓼科山登山口に向かって下ります、ところどころ急坂で足に優しくない

































ようやく蓼科山登山口に到着、でもまだ終わりじゃない
車道の反対側から南に伸びる信玄棒道をゆく

































もともとは武田信玄がつくったと伝えられている軍用道路
八ケ岳山麓にいくつか残っていて遊歩道やハイキングコースとして今でも歩かれています
蓼科山登山口から茅野駅行きのバスは季節運行のため今の時期は走っていない
なので信玄棒道を利用してプール平方面に徒歩で移動
ちなみにバスの運行は毎年7月上旬頃からです


小斉の湯まで歩く予定でしたが力尽きて吸い込まれるように共同浴場へ






























そもそももっと早く下山する予定で小斉の湯しか開いていないからそこまで歩こうって話だったんだ
温泉に入れるなら小斉の湯だろうが共同浴場だろうがどこでもいい!
でも共同浴場はシャンプーとシャワーなし、元気な人は小斉の湯まで歩きましょう


温泉のあとは共同浴場の向かいにある黙坊でもりそば~






























ちょいとお高めではありましたがとってもおいしかったです
プール平バス停からバスに揺られて茅野駅へ
あずさは自由席だったけど通路をはさんで隣同士の席をゲット、びゅんびゅん系で帰路につく

来年こそは仮眠しないで歩きたいなあ
あずさのなかで妹ちゃんがぽそっとつぶやいたので寝たふりをして無視しました

八ケ岳ワンデーカモシカ山行
夜通し歩いてワンデーで八ケ岳を縦走しようとゆうエッジの効いた企画

悩ましい姉妹のカモシカ山行はまだまだ続く、かもしれない

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何度かトライして敗退してきた企画ですが、ようやく歩くことができました。天候と体調に大きく左右される縦走なので、タイミングよく決行できてよかったです。途中で仮眠をとってしまったことは悔やまれますが、眠いまま歩き続けてケガをするよりはよかったと正当化しています。登山道がしっかりと整備されており、営業小屋が点在する八ケ岳だからこそできた企画だと思います。はじめて八ケ岳を縦走した時、その狭さに山域としての限界を感じ、アルプスのほうが断然おもしろいといきがっていたわたしでしたが、今は八ケ岳ならではのおもしろさを享受しております。


参考タイム 観音平(2:20)編笠山(1:30)権現岳(2:20)赤岳(1:40)硫黄岳山荘(0:20)硫黄岳(1:10)東天狗岳(3:10)麦草峠(2:40)北八ケ岳ロープウェイ山頂駅(1:10)北横岳(3:40)蓼科山(2:10)蓼科山登山口(1:20)蓼科温泉 共同浴場
同行者 妹ちゃん