2015年4月27日月曜日

2015.4.25-26 奥多摩・奥武蔵 酉谷山・熊倉山縦走

奥多摩から奥武蔵をつなぐ破線の縦走路へ

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はじめて熊倉山を歩いたのが6年前のちょうど4月26日(日)
山頂で休憩していたら道標の向こうからでかいザックを背負ったご夫婦が現れた
彼らが奥多摩の酉谷山から歩いてきたのだと知ったのは少しあとのこと
その時からいつか歩いてみたいと思っていたルートなのです

避難小屋にひとりで泊まる勇気がなかったのでTOMYを巻き込む
こんな地味な企画につき合ってくれる友だちがいてよかった


休日の奥多摩駅は平日の朝ラッシュを思わせる混雑っぷり
人の波に飲まれて改札を出るとバス乗り場にできた長蛇の列にまたげんなり
増発された東日原行のバスもぎゅうぎゅう詰めです
しかしほとんどの人が川乗橋で降りて行った
こりゃ川苔山は行列だな


久しぶりに東日原のバス停に降りたら立派なトイレができていました
朝ごはんを食べてゆっくり準備をして人がいなくなった頃に出発







































蕎麦粒山に登って以来のヨコスズ尾根
とりついてすぐの急坂を登りきると緩やかになる







































出発の時から稜線には嫌な色の雲がかかっていた
崩れそうだなと思っていたら歩きはじめて1時間ほどで霰まじりの雨
一杯水避難小屋に着く頃には霰の粒がどんどん大きくなって雹になっていた
そしてなんの前触れもなく雷が鳴ったので避難小屋に逃げ込む

雨がやまなければ一杯水避難小屋に泊まってもよいかなと思いながら外をうかがう
幸いにも少し休憩していたら雨足が弱まってきたので出発


天目山に到着
雲のなかに石尾根が浮かぶ
































































天目山から先は県境に沿ったトラバースの道
いくつものピークを巻くようにして歩くので展望はない






























雨はすっかりやんで雷鳴も遠のいた
進む道の先には酉谷避難小屋の屋根が見えます
 





























七跳尾根との分岐から40分ほどで酉谷避難小屋に到着







































細いけれど水もしっかり出ていました







































広くはないけれどとてもきれいな避難小屋
窓が大きくて光がたくさん入ってくるところもすごくよい
毛布や銀マット、さらにはサンダルまで常備されていて快適に過ごせました
板の間は6人寝たらいっぱいかな・・・わたしたちを入れて5人だったのでちょうどよかった
小屋の外にあるトイレもきれいに清掃されていました


夕食はキャベツとニラがたっぷりのモツ鍋































街の灯りは酉谷山まで届かない
19時就寝

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4時半起床
のんびりと準備をします


予定より遅れて6時半頃出発
朝靄がだんだんと晴れてゆく樹林帯を歩く











































酉谷山に到着
ここが奥多摩の最奥だと思う







































さて、ここから先は破線ルート
北に伸びる苔むした尾根を下ってゆきます






























すぐに現れる小ピークが小黒
右の尾根が歩きやすそうですが誘われてはいけません






























少しわかりにくいですが左にうっすら道がついています
急な下りで心配になりますが進んでゆくと小さな道標がいくつか出てきます
































しばらくゆくと道は明瞭になります
迷うようなところはなく気持ちのよい尾根歩き
































































アカヤシオがちょうど見頃です






























開けた小ピークでのんびり休憩
ふり返ると酉谷山や歩いてきた稜線が連なって見えます































小ピークから30分ほどで熊倉山に到着






























この道標・・・懐かしいなあ
6年越の企画を無事に歩くことができて満足です


日野コースを下山
新緑が眩しい季節になりました

































































残念ながら沢沿いの登山道がわからず一の橋手前で林道に上がってしまう
だらだらと車道を歩いて道の駅あらかわへと向かう

道の駅を抜けるといくつか温泉宿があるはずなのですが・・・ないぞ?
あるのは立派な門構えのはなのやとゆう旅館のみ
さすがに日帰り入浴はやってないよねえ・・・と思ったらやってました♨♨♨
たまたま通りかかった従業員の方が親切に迎え入れてくださいました
しかも500円・・・風流な露天風呂で汗を流して大満足なのでした
みなさんもぜひはなのやへ!

道の駅で坦々麺を食べて産直野菜を購入したら武州日野駅へ
秩父鉄道から西武線を乗り継ぎ帰路につく


もっともっと山へ

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破線ルートですが地図読みを強いられるほどではありません。小黒からの下りを過ぎれば道は明瞭です。酉谷山から熊倉山まで出会った登山者はわずか3人でした。熊倉山も歩く人が少ない山なので、奥多摩駅での喧騒が嘘のような静かな山歩きを楽しむことができました。花のことなど考えてもいなかったのですが、満開のアカヤシオが見れてうれしかったです。


参考タイム
1日目:東日原(2:05)一杯水避難小屋(0:25)天目山(1:45)酉谷避難小屋
2日目:酉谷避難小屋(0:15)酉谷山(2:10)熊倉山(2:30)道の駅あらかわ
同行者 TOMY

2015年4月19日日曜日

2015.4.19 丹沢 表丹沢四十八瀬川小草平ノ沢

TOMYが夜から仕事のため短い沢を探す
半日遊ぶのにちょうどよいとゆう小草平ノ沢へ

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早朝の小田急線に揺られて渋沢駅へ
始発の大倉行のバスに乗り込むも大変な混雑
あとで知ったのですが今週末は丹沢の山開きだったようです

大倉から1時間ほど林道を歩いて二俣に到着
ここまでは勘七ノ沢のアプローチと同じ


入渓するとすぐに堰堤が現れる
右手から簡単に越えられます







































15分ほどゆくと小草平ノ沢が右手から出合っています
せっかくなので勘七ノ沢のF1 を見学してゆきます







































昨年のちょうど今頃これ登ったね、意外と悪そうだけどほんとに登った?登ったよ~
なんて話しながら支流の小草平ノ沢に入ってゆきます


最初の2段5M滝を越える
すぐに4M×3M×5M滝が連続して現れるので左から登る







































4Mスダレ状の滝はスダレ状ではなくなっていた







































倒木が堆積して荒れている部分
少しだけなので遡行が困難に感じるほどではない







































続く4M滝はシャワークライムで・・・
とのことなので安易な気持ちでとりついたらずぶ濡れに
見た目以上に水流の威力がすさまじかった


やや難しいとゆう左壁はそこまで難しくない
最初から左壁を登れば濡れることもなかったのに・・・







































4M滝は左右どちらからでも登れる






























すぐ上の2条3M滝








































3MCS滝







































かわいらしいゴルジュとなる







































3:2の二俣を越えてすぐの6M滝はぬめっていてホールドもはがれやすい
上部まで登ったら落口より右サイドに抜けたほうがよいです
ちゃんとスタンスがあるので見逃さないようにしましょう


そのあとも小滝が続き細かった沢がさらに細くなる
ナメや崩れた堰堤を越えスラブの枝沢を見送る







































見あげると登山道を歩く人影が見えます
さらにゆくと堀山の家が木々の隙間に見えてきます
なんとなく踏み跡をたどってゆくと堀山の家直下の登山道に出ました
堀山の家までは登り返さず登山道脇のなだらかなところで休憩としました

TOMYと別れて塔ノ岳まで足を伸ばそうかとも思ったのですが・・・
予報より天気が悪そうなのと間違えて奥武蔵の地図を持ってきてしまったので素直に下山


ヤマザクラ散る大倉尾根を下る
途中少し雨が降ったので塔ノ岳はやめて正解







































大倉では山開きのイベントが盛況
甘酒の無料サービスがあったので1杯いただきます
体が濡れていて寒かったので温まりました


さて来週はどこへ行こうか

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とても短い沢なので勘七ノ沢を遡行したあとの沢下降に利用されたりするそうです。今回はなるべく早く下山したかったのでちょうどよい行程でした。滝の登攀はすごく難しいとゆうわけではありませんが、すごく易しいとゆうわけでもありません。はがれそうなホールドもいくつかあったので注意が必要です。


参考タイム 大倉(1:05)二俣(0:15)小草平ノ沢出合(1:45)登山道(1:00)大倉
参考グレード 1級/III 東京起点沢登りルート120
同行者 TOMY

2015年4月12日日曜日

2015.4.12 奥多摩 多摩川水系シダクラ沢

沢はじめに奥多摩は御前山近くのシダクラ沢へ
とても荒れている沢でした・・・

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奥多摩駅からバスに乗って惣岳で下車
道沿いの奥多摩むかしみちに続く階段を下ってゆく
奥多摩湖方面に少し歩いてシダクラ橋とゆう吊り橋を渡ったところがシダクラ沢の出合


取水堰の少し下流から入渓
2段6M滝を皮切りに小滝が続きます















































最後に現れる5M滝
シダクラ沢でもっとも端整な滝だそうです







































しかし下流の7M滝もきれいな姿をしていたのですが・・・
そちらのほうが登りにくかったのにルート120ではまったく触れられていない

標高830M付近の二俣に到着
左沢が本流のようですが水流のない右沢を詰めます
最近だと左岸の尾根に詰め上がる記録が多かったのでそちらを選択
地形図を見るとそのほうが距離的にも近そう


涸沢も荒れているのでさっさと右手の尾根に上がります
ところどころ急傾斜だけど歩きやすい







































ひっそりと咲くカタクリの花






























二俣から1時間ほどで登山道に出ました
お昼ごはんを食べたら奥多摩湖方面に下山








































下山中に出会ったハンモック大好きのオーストラリア人
わざわざ木に吊るして体験させてくれました






























眠気を誘う微妙な揺れが心地よい
テントより軽くてスペースがなくても素早く設営できる優れもの
ちょっと欲しくなってしまいました

彼はガイドのような仕事をやっているらしく今日は下見で来たとのこと
雄大なオーストラリアの自然ではなく小さな島国の自然を愛するに至った経緯を聞いてみたい


春うらら 同じ空を君も見るかな

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難しいところはないので初心者向きの沢と紹介されていますが、本当に沢をはじめたばかりの人がこの沢を遡行したらその人は沢のぼりを好きになるでしょうか。そんな疑問を抱いてしまうほど荒れていてすっきりしない沢でした。詰めは830M付近の二俣から右の涸沢をゆくことをおすすめします。そして早めに右手の尾根に上がるとよいでしょう。


参考タイム 惣岳(0:10)入渓点(2:00)二俣(1:00)登山道(1:15)奥多摩湖
参考グレード 1級/II 東京起点沢登りルート120
同行者 TOMY