2018年10月29日月曜日

2018.10.28 頸城山塊 雨飾山

紅葉まっさかりの雨飾山へ

------------------

名前に魅かれて前から歩いてみたいと思っていた雨飾山
ヤマレコによると雨飾山に入山する登山者の数は10月が圧倒的に多いらしい
紅葉が目当てなんでしょう、かくゆうわたしも行くなら晩秋がよいと漠然と思っておりました

前夜発の高速バスで早朝の信濃大町駅へ
2週間前に来た時は降車したのがわたしだけで夏山シーズンも終わりだなあと思ったけれど
この日は登山者ぽい人が10人ほどいたので天気予報の問題だったのかも
温かい駅の待合室で始発電車を待ちながら朝ごはんを食べたり登山届を提出したり

6時過ぎに始発の南小谷行きに乗って終点まで
駅前のバス停から村営バスに揺られてやはり終点の雨飾高原へ
車で行く人がほとんどなのかバスの乗客はわたしを含めて3人しかいなかった


しばらくは車道歩き、すでに紅葉がきれい


































雨飾高原キャンプ場に到着































前日のうちにここまで来て幕営するとゆう選択肢もありですな
キャンプ場には駐車場がふたつありますがこの日は両方とも満車のようでした
やむなく路肩に駐車している車も数台、駐車禁止の看板は無視されておりました
地図によるとふたつ合わせて80台の駐車スペースがあるようです
1台につき平均2人パーティとしても160人の登山者がすでに入山していると思うとちょい萎える


登山口はキャンプ場のすぐ脇から































登山道の脇を流れる小川には岩魚の影がゆらゆら
ただし禁漁区、それを知ってか知らずかやつらは悠々と泳いでおりました






























陽があたると紅葉がきらきら眩しい











































ブナ平とやらに到着、地図には載っていないポイント
































視界が開けて荒菅沢が見えた、だいぶ下るなあ







































荒菅沢の徒渉点に到着
































水量はそんなに多くないので徒渉はまったく困難じゃない
あたりは絶好の休憩スポットなので布団菱を眺めながらしばし休憩
『日本百名山』によると深田久弥さんはこの荒菅沢を詰めて雨飾山に登頂したらしい


こんな道標があったりして
はじめ標高だと思っていたら距離で紛らわしいなと思う






























荒菅沢を越えて登り一辺倒の急坂で高度を稼ぐ
そしてこのあたりから下山してくる人とすれ違うようになります
































笹平のあたりは名前のとおり笹が生い茂る道






























大勢の登山者が歩いているのが見えます
時間がずれていたこともあってなんだかんだ静かに歩けたなあ


































雨飾山に到着





































賑わう山頂を厭うことなくならって腰を下ろします
雲の切れ間から日本海や北アルプス、焼山方面を眺めて地図とにらめっこ
ちなみに雨飾山は双耳峰なのでピークがふたつありますがそんなに離れていません


さて、下りますか
山頂でしばらく風に吹かれていたら寒くなった































豪雪地帯ゆえに登山道の木々も曲がっているものが多い

































すべての赤がここにある


































ちょっと寄り道して近くの河原で紅葉狩り






































これだけ紅葉していれば車道歩きだって苦じゃない






























ふり返ると雨飾山がちょこん
































とは言え温泉に寄って1本早いバスに乗るとゆうミッションが課せられているわけで
すると1台の車が停まってくれたので雨飾荘まで乗せてくださーいとなかば強引に乗り込む
キノコ狩りに来ていたとちょっと変わったおもろいおっさんの車でした~
雨飾荘で温泉に入るつもりでいたらおっさんが無料の露天風呂があると教えてくれたのでついてゆく


雨飾荘の脇から階段を登るとありました!






























脱衣所の奥に露天風呂があります






























雨飾高原露天風呂
よく見ると山と高原地図にもちゃんと載っていました







































もちろん洗い場もないし石けんやシャンプーは利用不可と思われます
だけどこんこんと湧き出る源泉がちょうどよい温かさでなんともなめらかなお湯でした
無料ではありますが脱衣所に維持費を求める箱が置いてありました
せっかくだからとお財布を開けたら510円しか入っておらず迷った末に10円玉を投下
ああ、お金持ちになりたい・・・

温泉から出たあともぽかぽかしてる~とよい気分でバス停へ
露天風呂がある雨飾荘からバス停までは5分とかからずすでにバスが停まっていました
簡単にパッキングをしていたらおっさんの車が停まってビニール袋を差し出された


ビニール袋の中身はナメコとヒラタケ!






























スーパーなどで売っているものとは比べものにならないほど大ぶりです
虫がついているといけないから30分以上塩水に浸けて洗うようにと言われました
バスの運転手さんに食べれるキノコか見てもらえとも・・・え、なんで?


そんなこんなで雨飾高原バス停をあとにする






























まだ明るいうちに南小谷駅に戻ってこれました~






























信濃大町駅で乗り換えて松本駅へ
どおーーーしても駅そばが食べたくて隣のホームまで行って山菜そば






























おなかを満たしてあずさの自由席へ
遅い時間だしそんなに混んでいないだろうと思ったらけっこう混んでいた
駅そばのせいで座れなかったら笑えるなあと思いながら空いている通路側の席にちょこん
2週間前に引き続きスーパーあずさの新車両、快適びゅんびゅん系で帰路につく

さて、家に帰ったらさっそくキノコたちの処理をする
塩水につけてから丁寧に洗って泥などを落としてお味噌汁にしてみました
真夜中のキノコ汁を食べて雨飾山の山旅がようやく終わりました

ちなみにナメコとヒラタケに似た毒キノコにはツキヨタケとゆうものがあるそうで
写真を見てみるとわーい、もらったキノコとそっくりだー
食べて30分から3時間で嘔吐、腹痛、下痢の症状とのこと

しばらくたちますが今のところ健康です

-----------------

天気にも恵まれて紅葉の雨飾山を堪能することができました。青い空に赤や黄の紅葉がきらきらと映えて美しかったです。荒菅沢を越えるとまた雰囲気が変わり、山はいくつもの表情を見せてくれました。日帰りで訪れるには少しもったいない山でした。CTを計算したら終バスぎりぎり、電車もすべて最終乗り継ぎ、なにかひとつでも遅延が発生するとその日のうちに帰れないとゆうスリリングな計画でしたが、CTがかなり甘めだったので温泉に入ってさらに1本早いバスに乗ることができました。雨飾山に行くなら温泉を切り離して考えるべきではないでしょう。湯治の宿として長い歴史を持つ小谷温泉山田旅館や、新潟側の登山口でもある雨飾山荘など魅力的な宿がたくさんあります。下山後にこれらの宿に泊まるようなのんびりとした山旅もいつかしてみたいです。雨飾高原露天風呂も体の芯まで温まるよいお湯でした。


参考タイム 雨飾高原(0:40)雨飾高原キャンプ場(1:10)荒菅沢(1:00)笹平(0:30)雨飾山(0:20)笹平(0:40)荒菅沢(1:10)雨飾高原キャンプ場