2017年7月18日火曜日

2017.7.15-17 八幡平 北上川水系葛根田川北ノ又沢

海の日の3連休と予備日を合わせて4連休
さて今年の天気はいかがなものか・・・

--------------------

南八幡平を流れる葛根田川から稜線を越えて玉川源流の大深沢を遡行
さらに稜線を北上して八幡平まで縦走しようとゆう贅沢な沢旅企画
せっかく八幡平まで行って葛根田川だけを遡行するんではもったいないですから

前夜発の高速バスで盛岡駅へ
到着が遅いバスだったけどおかげで福田パンをゲットできた、うまーい!
田沢湖線で雫石に移動、駅前からタクシーに乗って葛根田地熱発電所のゲートまでやって来ました
車の場合は少し手前にある滝ノ上温泉の駐車場から歩かなくてはいけません
タクシーのほうが少しだけ距離を稼げます、タクシー代は6,840円也


葛根田地熱発電所のゲートは関係者以外立入禁止
実際は遡行者や釣り師が敷地内を歩いて葛根田川に入ることは黙認されています








































舗装路から未舗装路に変わるとこんなかんじ
草木が伸び放題ですがこれでも林道なんだから驚きです







































大きく右手にカーブする手前あたりから河原に下りる






























準備ができたらいざ入渓
幅いっぱいの広い流れを進んでゆきます








































右岸からスラブのナメ滝







































明通沢出合を越えて少しゆくと不思議な滝で大ベコ沢が出合う








































1時間ほどゆくと深い淵が現れはじめる












































谷が狭まってお函と呼ばれるゴルジュ帯へ
葛根田川のハイライトでもあります
 









お函を超えるとすぐに大石沢出合が現れる
なんとなく大石沢のほうが水量が多くて本流っぽく見えます
そしてこのあたりから魚影を見るようになる、が、やつらなかなかにすばしこい


TOMYが熱心に眺めていますが釣りは大深沢でのお楽しみ









































階段状の滝で沼ノ沢が出合う
































左岸の支沢から3段25M滝







































支沢の滝を見送ってすぐ葛根田大滝2段15M































支流からはたくさんの滝が出合ってきたけど本流でははじめての滝らしい滝
その端整な姿を眺めながらしばし休憩していると太陽の光で清流がきらきら眩しい
踏み跡を利用して左岸から高巻いてゆきます

大滝から1時間ほどで滝ノ又沢出合に到着
本日のビバーク予定地ですが時計を見るとまだ14時前とだいぶ早い
出発前の天気予報では翌日午後から天気が崩れるとのことだったので先に進むことにする

実は大滝を越えたあたりから右足首に違和感があったのでビバークしたい気持ちがありました
でもすごく痛いとかではないし翌日のことを考えれば先に進んだほうがよいわけで・・・
強く反対する理由もないのでそのまま遡行を続けることになりました
この判断がのちに運命の分かれ道になるとはまだ知る由もなく


すぐに現れる二俣は10M滝が懸かる左俣へ
ホールドスタンスともに豊富で難しいことはありません









































蛇行しながら進んでゆくと源頭の渓相
え~もうこんな狭くなっちゃうの?






























と思ったらすぐに視界が開けてほっとする
































920Mの二俣を右にゆくと15M滝が現れる
これは登れないので右岸から巻きましたがあまりよくなかった
もしかしたら明瞭な踏み跡があったのかもしれないけど気づけずに苦労しました
間違って隣の沢に下りてしまい滝の上に戻った時の下りが悪かった
根曲がり竹に助けられました、感謝!

そんなこんなでこのあたりからだいぶ疲れが出てきました
やっぱり滝ノ又沢出合でビバークするべきだったかなあとか思いながら遡行


すぐに2段8M滝が現れた







































トポに載っていなかったのでふたりして慌ててしまう
疲れていたこともあってあまり冷静ではなかったんだと思います
あとで他の遡行者の記録を読むと左岸のバンドを利用して登っていました
なかにはロープを出している記録もありましたがなにはともあれ登れることには違いない

ちゃんとルートを観察せずにすぐ登れないと判断してしまいました
右岸から巻いてそのまま隣の沢床に下りて遡行を続ける
八瀬森山荘に出るためにはどこかで左に入らないといけない
適当に黒いスラブのある枝沢から左に入ってゆくと猛烈な藪漕ぎになってしまった
枝沢の枝沢に入ってしまったため現在地もいまいちよくわからない
とりあえず北に進めば絶対に登山道にぶち当たるはずと信じて北へ北へ

右から谷が合わさってきて進路が西にしかとれなくなる
やばいなあと思っていたら突然まわりの藪がなくなりぽーんと湿原に飛び出した


ニッコウキスゲとワタスゲが揺れている
のどかな風景を目の前にしてさっきまでの藪漕ぎが嘘のよう






























さて湿原には出たものの登山道はどこだ?
現在地の目星をつけて北東方向に進むと木立のなかに八瀬森山荘の赤茶けた屋根が見えた
そんでもって登山道は?と探すと湿原に埋もれかけたほそーい道を発見


八瀬森山荘に到着







































先行者のおっさんがひとりくつろいでいました
高崎からやって来た吉村さん、いや、吉本さんだったかも?
聞けば彼も30分ほどの猛烈な藪漕ぎになったらしい、一緒や~
そして翌日は大深沢を遡行する予定とのことでまったく同じスケジュール

小屋のなかは光が入りにくくて暗いため外で夕ごはん
とり野菜味噌による野菜たっぷり鶏団子鍋、うまーい!
2泊3日の沢行で食糧もそれなりにあったけど40リットルザックでパッキングできるもんですなあ

19時頃になってもまだ明るい
八瀬森に夜がゆっくりやって来る

20時頃就寝

------------------

3時頃、地を這うような雷鳴で目が覚めた
そのまま暗闇のなかでじっとしていると土砂降りの雨となる
え、こんな天気予報だったっけ?

てゆうか昨日ここまで登っておいてほんとによかった・・・
こんな天気で沢のなかにいたんでは命の保証だってありゃしない
ほんとによかったねえってたぶんTOMYと20回くらい言い合った気がする

雨は断続的に降ったりやんだりを繰り返す
この天候のなかでは大深沢の遡行は困難として停滞を決意

8時半頃、雨が弱まったタイミングで吉村さんが出発
滝ノ上温泉の駐車場に車を停めてあるそうで三ツ石山経由で下山するとのこと
その後は風も出てきて雨は強まったり弱まったりしながら降り続けた
八瀬森山荘はとっても丈夫で風が吹いても軋む音ひとつしない
寝るか食べるかくらいしかすることがなくて暇を持て余す

13時半頃、突然ホイッスルの音が聞こえた
なんだなんだと外に出てみるとずぶ濡れのおっさんが立っていた
さらに八瀬森方面からわらわらと人がやって来た・・・

どこかの山岳会らしき彼ら7人パーティは葛根田川を遡行
入渓時間はわたしたちの1時間後だったようで昨夜は滝ノ又沢出合でビバーク
夜明け前の雨により沢は増水して濁流と化したそうで彼らは尾根筋へ
半日藪を漕ぎ続けて八瀬森山荘より北の登山道に出たそうです

彼らを見てあらためて思う、昨日のうちにここまで来ておいてほんとによかったと
かなり経験豊かな人たちのようで増水してもなんとかなるとゆう自信があったみたい
天気予報がどう変わったか聞いたところ300mmの局地的な豪雨が降るのはわかっていたと言っていました
それでも遡行しちゃうんですね、わたしにはまったく理解できませんが
まあわたしたちも天気予報の変化を知らずに入渓しているので人のこと言えませんが

そんなこんなで突如として賑やかになる八瀬森山荘
夜になってようやく雨は小康状態に
長い一日が終わる

-------------------

4時半頃起床
山岳会の7人が出発して静かな朝ごはん

6時出発、二晩を過ごした八瀬森山荘をあとにする
大深沢と八幡平は諦めて最短ルートの松川温泉に下山とします


空はどんよりしているけど雨はやんだ
水場の流れからも濁りが消えて澄んだ水に戻っていた






























鬱蒼と草木が生い茂る道に時々湿原が現れる
































大深岳に到着
このあたりから少しずつ雲が流れはじめた

































源太ケ岳ではものすごい強風に煽られる








































源太ケ岳直下から突然の晴れ
山はガスのなかだけど下界は晴れってやつでしょうか
































久しぶりの太陽の光が心地よいのでしばし大休止
電波が入ったので帰りの高速バスを予約したりしながらひなたぼっこ
下方には小さく松川温泉と松川地熱発電所、目の前には岩手山がどーんと大きい


登山道は稜線からブナの森へ













































盛岡駅行のバス停がある松川温泉峡雲荘に到着
いったん松川荘あたりまで下って近くの川で沢靴を洗います






























こぎれいにしてから峡雲荘に戻ってお楽しみの温泉へ
乳白色の源泉があとからあとから溢れる贅沢な露天風呂を堪能します
内湯は熱かったけど露天風呂は温めだったのでいつまでも入っていられますなあ

バスに揺られること約2時間、盛岡駅に戻ってまいりました
さて、高速バスの出発まで時間はいくらでもあります、なにしましょう?


ぴょんぴょん舎で盛岡冷麺






























焼き肉も食べられるお店なのでちょろっとお肉もいただく
そして盛岡冷麺はぴり辛なのですが辛すぎずボリューム満点で美味!
またこのスイカが甘くて最後に食べると絶妙なんだな~

おみやげを買ったりしながら夜を待つ
23時頃、高速バスで盛岡駅を出発して翌朝東京駅に到着
出勤するサラリーマンたちに混ざりながら背徳の朝帰り

さて、来週はどこに行こうか

--------------------

すべてを予定通りに歩くことはできませんでしたが、昨年計画倒れになってしまった葛根田川の遡行ができたことには満足しています。エメラルドグリーンの淵が続く葛根田川の美しさはすばらしかったです。葛根田川や大深沢流域の沢には派手な登攀はありませんが、自然豊かで山の奥深さを味わうには格好のルートがたくさんあります。葛根田川よりさらに美しいと言われる大深沢、ぜひ訪れてみたいです。しかしそのようなたおやかな沢でもひとたび雨が降れば濁流と化します。沢中泊の怖さについてあらためて考えさせられました。正直なところ、滝ノ又沢出合に張っていたとして、あの豪雨のなか正常に判断して行動できた自信はありません。


参考タイム
1日目:葛根田地熱発電所(0:30)入渓点(1:30)お函(1:20)葛根田大滝(1:00)滝ノ又沢出合(3:00)八瀬森山荘
2日目:集中豪雨により停滞
3日目:八瀬森山荘(2:15)大深岳(0:30)源太ケ岳(2:00)松川温泉
参考グレード 2級上/II ヤマケイ入門&ガイド 沢登り 東北・上信越・日本アルプス沢登り銘渓62選
同行者 TOMY

0 件のコメント:

コメントを投稿