2014年6月22日日曜日

2014.6.13-15 八ケ岳縦走

ガスと強風の来襲、のちに快晴
山の気まぐれに泣き笑いした初夏の八ケ岳

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3泊4日の予定が雨で出発を延期せざるを得なくなる
行程を減らして北八ケ岳ロープウェイでいっきに高度を稼ぎます
ロープウェイの名称がピラタスから変更になっていました
ピラタス・・・響きが好きだったのに


茅野はよい天気でしたが八ケ岳はガスの中






























展望もないのでもくもくと歩きます
時々青空が見えてもすぐにガスの襲来がやって来る
































































17時頃ようやく黒百合ヒュッテに到着して幕営
平日の午後で天気も悪かったのでほとんど誰とも会わなかった

翌日の天気予報は晴れとのこと
しかしこの濃いガスが晴れるとはとうてい思えない
どうなることやら・・・20時就寝

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3時起床
思った通りガスが重く立ち込めている
そして昨日以上に風が強い

阿弥陀岳にも足を伸ばしたかったけどこの天気じゃ厳しいなあ
時間に余裕ができそうなのでもう1時間ほどふて寝

あらためて4時起床
本日はキレット小屋泊予定
まだ営業していないので水を多めに持つ、重たい・・・

天狗岳、硫黄岳と越えてゆく
稜線はとにかく風が強くて体が煽られるほど
暴風にさらされ続けてすっかり体も冷えてしまう
心も折れてこのままじゃいけないと思い硫黄岳山荘に逃げ込む

ここで甘いホットココアをいただきしばらく休憩させてもらう
こうゆう時こそ山小屋のありがたみが身に沁みます

40分ほど休んでまた出発
だけどやっぱり気持ちが回復しません
なんかもう嫌になってしまい思わず引き返す
硫黄岳を登り返して赤岳鉱泉に下りようかなとか考えたり

すると先ほどすれ違った年配のご夫婦に追いついた
ほかの山域なら誰とも会わないような天気でもそこは八ケ岳、なんだかんだ人が歩いています

奥さんはわたしの意見に賛同してくれたけど旦那さんはもう少しがんばれと言う
ここらあたりがいちばん風が強いけど横岳まで行けば弱くなるからと
そうなのかと思いまた赤岳方面に向かって歩き出す
寒すぎて思考回路がかなり弱気でした


そんなこんなで横岳に到着







































地蔵の頭が近づく頃には少しずつガスが晴れはじめる






























流れる雲の切れ間から赤岳と阿弥陀岳の姿が現れた
































































赤岳を越えたら文三郎尾根を下る人たちを見送ってキレット小屋方面へ
ガレ場や鎖場を慎重に下ってゆきます


目の前には南部の山並が広がる






























こうなってくるとさっきまでの弱気が嘘のよう
眩しい青空に笑顔がこぼれます


急峻なガレ場が続く






























数年前に同じルートを歩いた時には特に辛かった記憶はない
パーティで歩いて装備を分担していたからでしょうか
だけど今回は荷物が重くてくたびれました

前半の天気の悪さもあってキレット小屋に到着するとどっと疲れがでた
阿弥陀岳に登っていたらもっと疲れていたんだろうなあ

小屋は営業していませんがテントが何張か張られています
木立に囲まれた風が避けられそうなところに幕営

そして今回のメインイベントの瞬間を待ちます
実は妹ちゃんとキレット小屋で落ち合う約束をしていたのです

しばらくのんびりしてからなにげなく自分が下ってきたガレた尾根を眺める
その尾根筋に微かに動く黒い点みたいなものを見つけました
じぐざぐと、でも確実に尾根を下って来ます


根拠はないけど妹ちゃんだと確信して黒い点を応援する
 





























黒い点が樹林帯に飲み込まれた
しばらくすると手前のピークにひょっこり人影が現れた






























こちらに向かって手を振っているその姿は紛れもなく妹ちゃんでした
無事に会えるか心配だったけどこんなすてきな形で会えるなんて・・・
ピークからするすると下りてきた妹ちゃんをテントに迎え入れました

天気がすっかり回復したので小屋の前のベンチで夕食
なによりソロテントにふたりは狭いですから
妹ちゃんが担いできてくれたビールとプリンに舌鼓を打つ

よくよく考えると赤岳鉱泉に下ったら妹ちゃんとは会えなかったんですよね
夏道だから行者小屋経由で登ってきたと・・・危なかったなあ
がんばれと言ってくれたおじいちゃんに感謝です

狭いテントに姉妹で身を寄せ合う
21時就寝

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翌朝は4時起床
すばらしきかな晴天






























すっかり明るくなってからの出発












































































































































腕がつりそうなほど長い梯子







































無事に登り切ったぜ!







































権現岳に到着
誰もいない静かな山頂をふたり占め



































青年小屋でひと休み








































編笠山に向けて出発
巨岩を越えてハイマツ帯を抜けると広い山頂に出ました



































































































360度の大展望が広がる



































名残惜しい思いで下りはじめる
まだまだ登ってくる人がたくさんいます






























いつまでも天気がよかった初夏ひと日



























 
 
観音平に下山してタクシーで延命の湯へ
同じく観音平に下ったタナカさん(おっさん)をナンパしてタクシーへ連れ込む
3人で割り勘したらだいぶ安くなりました


タナカさん、ありがとうございます!

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ロープウェイで高度を稼いで北から南へ八ケ岳を縦断するとりつきやすい縦走路。赤岳からキレット小屋までのガレ場が少し疲れますが、晴れていれば大展望が広がるすばらしいルートです。しかし観音平には公共交通機関が通っていないため、小淵沢駅までは徒歩かタクシー利用となります。ちなみに徒歩も経験済みですが、延命の湯がある道の駅まで約2時間かかりました。けっこうニーズはあると思うのですが、今後バスが通ったりはしないのでしょうか。気になるところです。


参考タイム
1日目:北八ケ岳ロープウェイ山頂駅(0:40)縞枯山(1:20)麦草峠(3:00)黒百合ヒュッテ
2日目:黒百合ヒュッテ(1:10)東天狗岳(2:10)硫黄岳山荘(3:10)赤岳(1:40)キレット小屋
3日目:キレット小屋(1:40)権現岳(1:10)青年小屋(0:40)編笠山(1:50)観音平
同行者 2日目の夕方から妹ちゃん

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