--------------------
早朝の中央本線に揺られて小淵沢駅へ
予定の電車に乗れず接続が悪くなってしまい楽しみにしていた駅そばが食べられなかった、がっくし
バタバタと小海線に乗り換えて信濃川上駅までやって来ました
駅前から出ている川上村営バスに乗り込む
平日なので登山客はわたしだけ、あとは村のじーちゃんばーちゃんばかり
みなさんシルバーパスを利用されているのか無料で乗降してゆきます
こんなんで採算がとれているのかしら?などと考えているうちに梓山に到着
さて、ここから1時間半の車道歩き
地図で見てわかっていたけど実際に歩きはじめると太陽が高くなった頃で直射日光が容赦ない
昨年の11月に歩いた時は川上山荘のご主人に拾ってもらったんだっけ・・・
すると目の前に八王子ナンバーのハイエースが停まった
乗ってゆきますか?と声をかけてくれた女子を見たらなんとごっちゃんさま!
ごっちゃんさまはヅメさんなきあとの甲武信小屋を支えてくれている人
すっごい細いのにめちゃくちゃパワフルなすてき女子なのです
ちょうど休暇明けでこれから小屋にあがるところとのことで助かった~
あっちゅうまに毛木平に到着
小屋関係者はゲートの先まで進めるそうですがトイレにも行きたいし下ろしてもらいます
明日甲武信小屋に寄る約束をしてさよならしますありがとう
時間的余裕は精神的余裕を生み出すわけで登山届もばっちり提出!
いや、これは余裕とは関係なく提出しなければいけませんが・・・
いざ出発、八丁坂と呼ばれる急坂を登ってゆく
2時間ほどで十文字小屋に到着
受付開始の14時を過ぎても人の気配がまったくしない
すみませーんと呼んでみても返事はなく電話の着信音も鳴りっぱなし
先に幕営してもよかったのですがいまいちどこがテント場なのかわからない
違うところに張ってしまってあとで移動するのも面倒だし・・・
とりあえず乙女の森とカモシカ展望台を散策
乙女の森はシャクナゲの群生地で見応えがあります
十文字小屋に戻ってぶらぶらしていると小屋から話声が聞こえたてきた!
ようやく受付できた~と思ったら今日は誰も泊まらないから小屋で寝たら?と女主人
この日は女主人とお手伝いのおばちゃんふたりだけとのことだったのでお言葉に甘えさせてもらう
翌朝のテント撤収と家に帰ってからのテント干しがなくなるのは正直うれしい
薪ストーブとランプの山小屋
ふたりが小屋から離れていたのは花摘みの作業中だったから
シャクナゲの花が咲いて種ができると栄養が種に集中して木が傷んでしまうんだそうです
毎年同じように花を咲かせるためには花摘みをしてあげないといけないんだとか
登山者が楽しみにしているシャクナゲの花にこんな秘密があったなんて・・・
自然に維持されているわけではなく小屋番さんたちによって守られていたんですね
もう1時間くらい作業してくるからお留守番よろしく、と言ってふたりはまた出かけてゆきました
さて、いざ小屋で過ごしてみると時間を持て余してしまう
テントなら今頃はお昼寝タイムかな、本を読みながらうとうと・・・
夕方テント装備のお兄さんがひょっこり現れた
聞けば川又から登ってきたそうで8時間くらいかかったらしい
お兄さんはちゃんとテント泊、わたしは甘ったれです
小屋のすみっこに銀マットを敷いてシュラフに包まる
いつもはザックを枕にするのだけど今夜はテントを枕にしてみました
昼寝をしなかったので猛烈な眠気に襲われる
18時半頃ころっと就寝
--------------------
翌朝は4時起床
いったい何時間寝たんだ?
朝ごはんを食べているとオレンジ色の太陽が昇った
十文字小屋のふたりにお礼を言って出発
シャクナゲが咲く稜線をゆく
大山に到着
山頂から少しだけ離れたピークにて
実はこっちからのほうが眺めがよいと思うんです
武信白岩山の岩峰
てっぺんまで登れたら気持ちよさそうだけど登攀禁止
尻岩ぷりんぷりん
三宝山に到着
はじめて知りましたが埼玉県最高峰だそうです
百名山である甲武信ケ岳に人気が集中して目立ちませんが実は三宝山のほうが高いのです
ま、そうゆうことはよくありますけど、雲取山と飛龍山なんかもそれですね
甲武信ケ岳に到着
人だらけだったのでそそくさと退散
山頂直下のほうが実は眺めがよいのは甲武信ケ岳も同じく
甲武信小屋に到着
まだ鯉のぼりが風に揺られていました
ひと仕事終えたごっちゃんさまがカルピスをごちそうしてくれました、うまー
徳ちゃんは薪割り中で会えませんでしたがごっちゃんさまと1時間近くのんびりおしゃべり
さてさて、下山の時間
緑生い茂る徳ちゃん新道を下ってゆきます
十文字峠ほどではありませんがシャクナゲがちらほら咲いていました
雪のない時期に歩くこともあまりないのですが登山道が荒れてきたなあと思う
土曜日の午後、登ってくる人たちが大勢いました
笛吹の湯で汗を流して帰路につく
ひとりの縦走は出会いの山旅
--------------------
とても奥秩父らしい縦走路のひとつ。昨年の晩秋、甲武信ケ岳から十文字峠に向かって歩いた時に次は石楠花の季節を訪ねようと決めていました。石楠花の群生は想像以上にすばらしく、またそれが人の手によって守られているものだと知り、山と人との関係についても考えるところがありました。山で働く人との出会いがあり、すぐに答えが出ることでもなく、そもそも答えなんてないのかもしれませんが、わたしはまた山に登ります。
参考タイム
1日目:毛木平(1:50)十文字小屋
2日目:十文字小屋(3:15)三宝山(0:40)甲武信ケ岳(0:20)甲武信小屋(0:20)木賊山(3:00)西沢渓谷入口
0 件のコメント:
コメントを投稿