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前夜発・・・とゆうより前夕発して土合駅でステーションビバーク
ステビバの聖地(?)土合駅ではおっさんたちがごろ寝していました
翌朝は4時半頃起床してぼそぼそと朝ごはんを食べる
晴天を予感させる澄みきった空のもと6時頃出発
白毛門登山口から踏み跡をたどって東黒沢へ
その途中にテントやシュラフなどの不要な荷物をデポします
目印になりそうな太い幹の裏に窪みがあったのでそこへ荷物を押し込み小枝で隠す、完璧!
いざ入渓
すぐにハナゲノ滝が現れる
左から登って中間あたりで水流を横切って右へ
30分ほどで白毛門沢の出合に到着
右は東黒沢の本流
この沢から宝川に抜けてナルミズ沢を遡行するルートもおすすめ
左の白毛門沢に進むと沢幅がぐっと狭くなる
ところどころ荒れていてまるで奥多摩の沢のよう・・・
もっとすっきりとした上越らしい渓相を期待していたのに・・・
なんて思っていましたが太陽の光が谷まで下りてくると気分も上向きです
沢幅が狭まったからかトイ状の小滝が続きます
2段11M滝は左岸から巻く
6M滝は灌木に助けられながら右壁をゆく
大滝タラタラのセンに到着
下段5M滝は左壁を登り中段7M滝は右岸を小さく巻きます
上段15M滝の直下にやって来ました
左壁に残置ハーケンがあったのでロープを出してみることに・・・
何度目かのトライでTOMYがついに水線突破!
ちなみにわたしは左の大岩にとりつこうとしましたがつるっつるでホールドを見つけられず断念
同じく水流沿いを登りましたがセカンドじゃなきゃ厳しかったかも・・・
もっと痺れるような登攀ができるようになりたいもんです
登りきってどんどん進むと枝沢に入り込んだようなかんじになる
どうやらそこがトポでゆうところのルンゼらしく右手にまき道の入口がありました
明瞭で歩きやすいまき道が滝の落ち口まで続いています
高さが増すにつれ青空と紅葉のコントラストも美しさを増してゆきます
5M滝を越えると・・・
20×40M大ナメ滝が姿を現しました
なにも考えずに足を運んだらめっちゃ滑ってびっくりする
勝手に楽しく登れるもんだと思っていたのでショックを受けてへっぴり腰に・・・
すっかり怖じ気づいて右側の灌木づたいに進むもこちらはぬめりゾーンで冷や汗ものでした
ナメ滝といえども滑り出したら止まりませんから←経験済み
頭上に顕著な大岩が現れたら大ナメ滝の終了地点
TOMY曰く、紅葉が紅しょうがに見えてたこ焼きみたいだそうです・・・
稜線がだいぶ近づいてきました
二俣?でも標高的にもう少し上だと思うんだけど・・・ただの枝沢では?
数分間の協議を経て右に進んではみたもののほぼ東に進路をとっている
いっこうに南に曲がり込む気配を感じないので引き返すことに・・・・
出合のナメ滝、せいぜい5Mくらいだったけどクライムダウン怖かった~
笹はすげえっす、ほんと頼りになります!
10分ほどゆくと今度こそ本物の二俣!
なぜここまで我慢できなかったんだろうって思うくらい顕著な二俣です
迷わず右に入ると沢はすぐに南向きに曲がり込む
1:2の二俣でお昼ごはんを食べて最後の登りに備えます
紅葉と青空と白い雲を仰ぎながら高度をあげてゆきます
上部のスラブ帯は岩のぼりっぽいムーブが続く楽しいところ
やがて岩壁は草紅葉に身を潜める
沢筋を忠実にたどり明瞭な踏み跡に導かれるようにして山頂へ
白毛門山頂に到着
ジジ岩とババ岩は今日も仲よしです
山頂直下で出会った地元の方曰く、今年の白毛門沢は滑りやすいとか・・・
下流が荒れていたので木の成分が溶け出したのかもしれません
紅く色づく登山道を駆けるように下る
白毛門登山口に到着
デポした荷物を回収して土合駅へ
電車の時間を気にしてかなり急いで下ってしまったのが悔やまれる
土合駅に着いたらけっこう余裕があったのでもっとゆっくり下ればよかったなあ
登山道から白い糸のような大滝とハナゲノ滝が見えました
水上駅のふれあい交流館で汗を流して帰路につく
青空と紅葉と白く輝く水の流れ
そこにはすべての色が散りばめられていました
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白毛門の頂にまっすぐ詰めあがり、その頂と同じ名前を冠した沢。沢のぼりを楽しむために必要な要素がたくさん詰まっています。そんなにたくさん遡行したわけではないのですが、上越の沢ってやっぱりいいなあと思わせてくれます。下流が想像以上に荒れていて少し驚きましたが、上流の美しい渓相がそんなことを忘れさせてくれます。はからずとも紅葉がきれいな時期の遡行となりました。晴れた日であればそんなに寒くないので、ぜひ秋の日に歩いて欲しいです。青い空と紅い山肌のコントラストがすてきな沢のぼりを演出してくれます。
参考タイム 土合駅(0:30)入渓点(0:30)白毛門沢出合(2:00)大滝タラタラのセン(1:20※ルートロスあり)二俣(1:20)白毛門(1:40)土合駅
参考グレード 1級上/III 東京起点沢登りルート120
同行者 TOMY
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