友だちのマキちゃんを訪ねて大天荘へ
そこから常念岳、蝶ケ岳と縦走する予定でしたが・・・
今年の北アルプスは天気に恵まれません
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前夜発の高速バスで中房温泉へ
木々が生い茂る晩夏の合戦尾根を登ります
合戦小屋ではみんなこぞってスイカを食べています
トイレがめちゃきれいになっていて個室に鏡までついていた!
用を足しながら感動してしまいました
合戦小屋を過ぎると視界が開けてきました
燕山荘に到着
大下りを過ぎたあたりで小屋泊装備のお姉さんとテント泊装備の変なおっさんに出会う
ふたりはもともと単独同士で出会って話しながら歩いていたみたい
なぜかわたしも一緒に歩くことになってしまう
大天井ヒュッテの分岐でお姉さんと別れおっさんとふたりぼっち
しかし残念なことに彼の登山スタイルとやらにまったく共感が持てません
なぜ楽しいはずの稜線歩きでこんなに煩わしい思いをしなければならないのでしょう
もっと早く歩ける足が欲しいと願うのみです
そんなこんなでもやもやしながら大天荘に到着
ちょうどマキちゃんが受付にいてコーヒーをごちそうしてくれた
ポーションミルクをたっぷり入れていただく
おっさんは空いていたら小屋に泊まると言っていたのにテント場にやって来た
空いていたんだけど君ひとりじゃかわいそうだと思ってテントにしたよと言われる
へ?なに言ってんの?ちゃんちゃらおかしくてへそが茶を沸かすわ!
いつもひとりで歩いてるしいつもひとりで張ってるし
さらに強引にビールをおごられランチのカレーにつき合わされ・・・
マキちゃんには絡まれてるみたいだけど大丈夫?と心配される始末
そんなに誰かと一緒にいたいならひとりで山に来るなよと叫びたくなりました
ささっと幕営してマキちゃんのもとに逃げ込む
大天荘のケーキ屋さんはさらにグレードアップして大繁盛
今年はチーズケーキをごちそうになります
ほんとにおいしいのでお近くをお通りの際はぜひお試しあれ
ちなみに大天荘のトイレも工事中でした
バイオトイレになるのかしら
夕方からはガスが濃くなってあたりはもうもうと白くなる
予報では翌日から天気は下り坂
それでもかすかな希望を捨てきれない
夜は小屋の談話室でワインをごちそうになる
21時過ぎにテントに戻って就寝
少しだけ星が見える
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翌日は3時起床
5時頃出発しようとするとマキちゃんが見送りに来てくれた
ちょうど朝日が昇る頃
重く垂れ込めた雲と雲海の挟間が赤く染まる
けれど太陽が雲に隠れてしまうと灰色の稜線が続くのみ
常念岳にとりつく前に常念小屋に立ち寄る
以前この小屋で買った手ぬぐいをなくしてしまったのでもう一度買うため
デザインが変わっておらずまったく同じものが売っていてうれしくなる
意気揚々と出発するも常念岳の登りはなかなか手強い
ふり返ると横通岳とやらがかっこいい
常念岳に到着
数年前このルートを歩いた時はそれはもう大展望だった
思えば山からの壮大な眺めとゆうものにはじめて出会ったのはあの時だった
すばらしい眺望に恵まれたルートをふたたび訪れるとゆうのは勇気のいることです
まっしろけでもうなにも見えません
蝶ケ岳に続く樹林帯の道
2592Mのピークを過ぎたあたりでついに雨が降ってくる
そのまま歩き続けて蝶ケ岳ヒュッテに着いた頃にはびしょ濡れ
徳沢まで下るか迷ったけれど雨を凌ぎたくてテントを張ることにする
受付のため小屋に入るととても温かい
テレビからはあまちゃんのオープニングが流れていて楽しそう
こちらは雨のなか幕営ですがなにか?
シュラフにくるまってただ時間が過ぎるのを待つ
風がだんだんと強まって風速計のプロペラがびゅんびゅん鳴っている
食欲も失せるほどの雨
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翌朝は3時起床
わずかな期待を裏切る予想通りの雨
気持ちが萎えてしまい起きあがることすらできない
5時半過ぎにふたたび起床
風がテントの形を変えてしまいそうなほど強く吹いている
これを暴風雨と言わずしてなんと言おう
それでもちゃんとテントの撤収ができて自身の成長を感じます
しかし天気読みはまったく成長できていないのでなんとも言えません
雨のなか徳沢から上高地まで歩きたくないので三股への下山に変更
小屋の公衆電話でタクシーを予約してから出発する
いつも持ち歩いてるテレホンカードが役に立ちました
小学生の少年を連れた親子と抜きつ抜かれつ歩く
登山道に沿って流れる本沢
濁流が溢れ返り見ているだけで飲み込まれそう
タクシーを予約した時間よりだいぶ早く三股の駐車場に到着
ぼんやり待っていると親子のお父さんから声をかけられる
彼らは地元に住んでいて下山したら奥さんが車で迎えに来てくれるはずだったそう
ところが林道で倒木があったらしく通行止めになっているとのこと
しかたなく親子と一緒に林道を歩きはじめます
三股に下りたのに結局歩くことになるとは・・・とほほの徒歩です
1時間ほど歩いて本沢橋を少し行ったところが倒木現場でした
車は通れないけど人はなんとか通れる状態
重機を待ちながら作業員の方がチェンソーで枝を切り落としていました
雨のなかお疲れさまですがんばってください
倒木現場を過ぎたところでタクシーの運転手さんが待っていてくれた
よくぞここまで歩いてきたと大歓迎されて車に乗せられます
ほりでーゆでお風呂に入ってようやく生きかえる
ふたたびタクシーを呼んで豊科駅から松本へ
あずさに乗って帰路につく
なんだかいろいろあって疲れました
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天気が悪くてハイライトである穂高や槍ケ岳の山並を見れなかったのは残念ですが、なかなか歩き甲斐のあるルートでした。天気がよければすばらしい展望を目にすることができるでしょう。
参考タイム
1日目:中房温泉(2:05)合戦小屋(0:55)燕山荘(2:40)大天荘
2日目:大天荘(2:10)常念小屋(1:15)常念岳(2:55)蝶槍(0:40)蝶ケ岳ヒュッテ
3日目:蝶ケ岳ヒュッテ(2:20)三股(1:10)本沢橋
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