でっかい富士山が見たくて愛鷹山塊へ
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一年でいちばん長い夜が明けたら出発
東海道本線と御殿場線に揺られて御殿場駅に到着
駅前のバス停で以前の上司である駿東郡在住のKさんと合流
愛鷹山に登る予定があると話したらぜひ誘ってくださいとのこと
5月に沼津アルプスを歩いた時のことを思い出すと愛鷹山は無理だよなあ
と思いつつもそこは元上司、声をかけないわけにゆかず直前に連絡してみます
返事はまさかの行くとな・・・
5~6時間も歩かなきゃいけないんですよ、ほんとに大丈夫ですか?
とかなんとかやりとりがあって結局ふたりで歩くことになりましてわたしは不安でいっぱい
アテンド登山の時はいつも山行計画書を用意するのですが直前だったのでつくれませんでした
わたし自身も歩いたことのない道、ほんとに大丈夫なのか?これでよいのか?
十里木行きのバスに乗って30分ほどで愛鷹登山口に到着
陽のあたらない寒々しい林道を歩いてゆくと15分ほどで駐車場が見えてきました
駐車場の真ん前にある山神社
その鳥居をくぐって登山道に入ってゆきます
はじめから文句を言いながら歩くKさん、大丈夫かな?
そして30分ほど登ったところでわたしにはもう無理みたいって・・・
下山すると言うので駐車場までついてゆこうとすると断られてしまいひとりで下りると言われた
でも地図を持っていないのでと言うと来た道を戻るだけでしょ?と言われてしまった
ほんとにひとりで下りはじめてしまったので少し離れてついてゆく
そのうち追いついてしまいついて来たのがバレてしまう
もうすぐ駐車場とゆうところまで一緒に歩いてひとり登り返す
無人の愛鷹山荘とやら
Kさんの下山ポイントからすぐのところ
黒岳展望広場から富士山どーん
黒岳に到着
愛鷹山塊のなかでいちばん富士山に近い山
なぜかベンチが富士山に背を向けるように設置されている
なんでなんで?とーっても不思議なんですけど
富士見峠に戻って越前岳方面へ
鋸岳展望台からは鋸岳や位牌岳の眺めがよい
富士見台からの富士山も抜群の眺め
1938年に発行された50銭紙幣に描かれた富士山の撮影地だそうです
愛鷹山塊の最高峰でもある越前岳に到着
緩やかな弧を描く駿河湾がきらきらと眩しい
テーブルやベンチなんかもありとても賑やかな山頂
ちょうどベンチがひとつ空いたので座らせてもらってランチタイムとします
越前岳へは十里木高原から登るルートがメジャーらしくみなさんそちらを歩いてきたようです
さて、呼子岳に向けて出発
十里木高原ピストンの人が多いのでこちらをとても静か
ふり返ると越前岳から富士山がちらり
その向こうに白波のような南アルプスが見えます
呼子岳に到着
割石峠より沢沿いの道を下ってゆく
枝のかたちが不思議な大杉
大沢えん堤で沢を横切り左岸へ
そう、沢沿いと言っても涸れ沢で水はもう流れていないのです
時にかつての沢底を、時に沢沿いの道をうねうねと歩いてゆく
ふとしたら迷いそうな道ですがテープとケルンが正しく導いてくれます
時々涸れた枝沢から小さな石がころころと転がってきていたので長居は危険、下りの利用がよいでしょう
山と高原地図のCTが甘めで思ったよりだいぶ早く下山できそうだけど・・・
1本早いバスに間に合うのか?間に合わないのか?すっごい微妙~
できるだけ早歩きでがんばりましたが駐車場に到着した時点でバスの時間まで残り5分
これは絶対無理といさぎよく諦めてトイレに行ったりしてのんびり出発
次のバスまで1時間以上あったので富士遊湯の郷 大野路とゆうところまで歩くことに
駐車場を出発してすぐのところでクラクションが鳴ったのでふり返ると富士山ナンバーの車
窓からご夫婦のご主人が顔を出してどこまで行くの?と声をかけてくれた
大野路ですと答えると反対方向だけどとりあえず乗りなよと言ってくれたのでお言葉に甘える
聞けばご夫婦は富士宮にお住まいで自宅から登山口まで車で30分くらいなのだとか
どこに行くか困った時は愛鷹山なんだそうです、なんともうらやましい
東京から来たと言うと奥多摩にもよく行くよ~とおっしゃっていました
で、結局反対方向だとゆうのに大野路まで送っていただく、ありがたや~
ひとりで道を歩いている時に拾ってくれるのって地元のご夫婦が多い気がします
そんなこんなで富士遊湯の郷 大野路でお風呂です
日帰り入浴だけではなく宿泊や食事、キャンプなんかもできるところ
ちょっと変わった露天風呂がいっぱいあっておもしろいところでした
巨木秘境風呂や櫓のてっぺんにある富士山天空風呂など他ではなかなか見ない
ちなみに富士山天空風呂からは愛鷹山塊の山並もばっちり見えました
誰もいなかったのであっちこっちうろうろして楽しかった~
お風呂から出るとあたりはすっかり夕暮れ
すぐ目の前にあるバス停からバスに乗って御殿場駅へ
御殿場線と東海道本線を乗り継ぎ帰路につく
自分はどうするべきだったのか
また考えはじめる帰り道
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山うんぬんより心になんとも言えないもやもやが残る山行になってしまいました。いくら誘って欲しいと言われていたとは言え、直前に自分が登ったことのない山に誘ったのは間違いでした。沼津アルプスを一緒に歩いてKさんがそんなに体力がないこともわかっていたのに。Kさんの下山ポイントから富士見峠まで地図で見るより近かったので、黒岳ハイキングに切り替えようと提案すればよかったのかも、などいろんな思いがめぐります。いちばんよかったのはちゃんと無理だと伝えるべきだったこと、安易に誘ったわたしが悪い。Kさんに対して思うところもありますが、やっぱりわたしがいけなかったと思います。2017年は山行回数だけはやたら多かったですが、中途半端な山行が多かったなあと反省。快心の縦走、快心の沢行、2018年はそんな山行に出会いたいものです。しかしながらそんな思いが愛鷹山の印象をすべて消し去ってしまうことはなく、晴れた空に富士山と駿河湾の眺めがすばらしいルートをちゃっかり楽しんでしまいました。割石峠から位牌岳の登山道は崩落のため通行禁止になっているそうですが、この道がつながるとルートの幅が広がってより楽しい山行ができそうだなと思いました。
参考タイム 愛鷹登山口(0:15)山神社駐車場(1:30※登り返しあり)黒岳(1:40)越前岳(2:10)山神社駐車場
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