晩秋の甲武信ケ岳へ
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早朝の中央本線に揺られて塩山駅で下車
西沢渓谷入口に向かうバスの列に並びます
増発されるほどの混雑ぶりで登山道が混んだらいやだなあと思う
西沢渓谷あたりは紅葉がきれい
徳ちゃん新道に入ると喧騒が遠のく
西沢渓谷をトレッキングする人がほとんどで登山道は静かなもんでした
標高1,900Mを越えたあたりから雪が出てくる
甲武信小屋に到着
いつもと違う季節にやって来たのは甲武信小屋で働くヅメさんに会いたかったから
GWに通りかかった時にあまり話せなかったのがずっと心残りだったので
梅酒やらおつまみ系の食材やらを担いで一緒に飲むのを楽しみにやって来ました
が、しかし、徳ちゃんから衝撃のひと言
ヅメちゃん山下りちゃったんだよ~
はじめは今日たまたまお休みとゆう意味かと思いました
しかしそうではなくてヅメさんはほんとに山から下りてしまっていたのでした
しかもついさっきまで荷物をとりに来ていたとのこと、ニアミスだ・・・
それでも徳ちゃんが誘ってくれたので小屋の晩餐会に顔を出します
こんなことならGWに飲もうと誘ってくれた時に断るんじゃなかった
人との別れはその人への後悔を思い出させる
月あかりに照らされた夜
濃いめの焼酎で酔っぱらってテントに戻る
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4時起床
のんびりと朝ごはん
徳ちゃんやごっちゃんさまに挨拶をして出発
はじめから軽アイゼンを装着してゆく
甲武信ケ岳に到着
十文字峠をめざすして北へ北へ
お尻そっくりの尻岩
ここで軽アイゼンをはずしました
石楠花のトンネルを抜けてゆく
屹立する武信白岩山の岩峰が青空に凛として目を奪われる
登れるルートを探してうろうろしてみたけれど登山禁止になっていたので諦めました
雪もついているし危険そうだったので残念だけどここは素直に引きます
奥秩父らしい眺めを堪能しながら快適な尾根歩き
十文字小屋に到着
ひっそりとたたずむ静かな山小屋
毛木平に下ってゆく
季節はずれなのかほとんど人に会わない静かな山道
毛木平の駐車場からひたすら車道歩き
野菜畑をまっすぐ貫く車道を梓山のバス停まで1時間半かけて歩く予定でした
ところがラッキーなことに川上山荘とゆうお宿のご主人が車で通りかかって拾ってくださいました
聞けばまだオープンしたばかりとか・・・日帰り入浴もやっているとのことでさっそくおじゃまさせてもらう
温泉ではなく普通のお風呂ですが300円と格安なのでみなさんもぜひお立ち寄りを!
バスの時間が迫っていたので大慌てでしたが気持ちよかった~
近くのバス停までは徒歩2分
信濃川上駅に到着
梓山から信濃川上駅までは運賃580円
千円札しかなかったので両替してもらおうとしたら両替機が小銭不足になってしまった
そしたら500円におまけしてくれた、川上村営バスの運転手さんありがとう!
今もそうなのかはわかりませんが川上村は武蔵野市と姉妹都市でした
武蔵野市の小学校に通っていたので夏休みは川上村のジャンボリー企画でキャンプとかしたなあ
あれは川上村のどこらへんだったのでしょうか・・・
小海線に揺られて小淵沢駅へ
あずさを1本遅らせて駅そばでマイタケ天そば、うまー
次にやって来たあずさは臨時だったからなのかすごく空いていた
びゅんびゅん系で帰路につく
ヅメさんにはもう会えないのかなあとしょんぼりしていたのも束の間
20年前なら今生の別れになりそうなものですがそこは現代なわけで・・・
インターネットやSNSに個人情報は氾濫しているのです
いいような悪いような
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何度も歩いている甲武信ケ岳ですが、はじめて十文字峠方面に足を伸ばしてみました。十文字峠と言えば石楠花が有名で、その季節はものすごく賑やかになるそうですが、今回はあまり人に会うこともなく静かな山歩きを楽しむことができました。展望が開けた時に見える襞がいくえにも重なるような山並に奥秩父らしさを感じます。次はぜひ石楠花の季節に訪れてみたいです。
参考タイム
1日目:西沢溪谷入口(2:20)戸渡尾根分岐(2:10)木賊山(0:15)甲武信小屋
2日目:甲武信小屋(0:20)甲武信ケ岳(0:40)三方山(2:40)十文字峠(1:15)毛木平
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